何気なく口から出た言葉で書く「つぶやきラベル」で、あなたに合った収納を

おはようございます。ライフオーガナイザー国分典子です。

最近記憶力に、あまり自信がありません。子どもたちからは、「何回も同じことを聞くおばあちゃんみたい」とよく言われます(涙)。でも人間の記憶力には限界があるのです! すべて覚えておくなんて、とても難しいこと。

収納も、記憶力と深く関係しています。モノを何かの入れ物に収納したとき、中身がわかるように文字を書いたり、絵を描いたりすることを「ラベリング」と言いますが、これをしておくと、収納したモノをすべて覚えておく必要がなく、迷わずモノを出し入れできる効果があります。

何気なく口から出た言葉で書く「つぶやきラベル」であなたに合った収納を

ラベリング方法は、人それぞれ自分に合ったやり方にすることが大事。これといった正解はありません。
ただし大原則は、何が収納されているか、すぐにわかること。

たとえば、収納しているモノの名前をそのまま書く方法があります。「冬物洋服」「文房具」「薬」など、名詞で書く方法です。
「切る」「消す」「貼る」など、そのモノを使う行為を動詞で書く方法もあります。
「切る」→ハサミ、カッター
「消す」→消しゴム、修正テープ
「貼る」→ガムテープ、マスキングテープ
などです。
動詞ラベルの記事は、八王子在住のライフオーガナイザー川崎朱実さん宅が参考になりますよ。「取り出しやすく、戻しやすい収納の秘訣は、動詞ラベリング」

さて今回私がご紹介するのは、名詞でも動詞でもない「何気なく口に出た言葉」を、ラベリングする方法です。

下の写真は、わが家のリビングの一角にある、大事なモノコーナーに収納している紙袋。ラベルの文字にドキッとされるかもしれませんね。実はこれ、いつか私が天に召されたとき、絶対に持っていきたいモノという意味なのです。

何気なく口から出た言葉で書く「つぶやきラベル」であなたに合った収納を

ある日、自分の宝物を整理していたとき、思わず口から出た「これはお墓まで持って行きたいな。墓場までゴーやな」。こんなふうにとっさに出た言葉を、そのままラベルに書きました。

ちなみに中身はこちら。

何気なく口から出た言葉で書く「つぶやきラベル」であなたに合った収納を

子どもたちが赤ちゃんだった頃に使っていた、おむつ替えのときに敷くバスタオルサイズの布です(左が娘用・右が息子用)。妊娠中にチクチクと手縫いをした、世界にたったひとつのモノたち。妊婦時代やおむつ替えをしていた思い出が、たくさん詰まっています。

このように、何気なく口から出た言葉を書いたラベルを「つぶやきラベル」と呼びます。名前通り、つぶやいたままの言葉を書くということ。

この方法はお客さまのお宅でも大活躍!
モノを分けている途中で、何気なく出た言葉をラベリングしていくのです。

「つぶやきラベル」の一例をご紹介しましょう!

・つぶやきラベル その1【困ったら入れる】
お客さまとコード類の仕分けをしていて「困った~」と、何回もおっしゃったことを文字にしたラベルです。使用目的がわからないコードがたくさん出てきて、「いるのか」「いらないのか」「どこで使うのか」、そもそも「そのコードと連結するモノ自体があるのか」さえもわからない。
こんなふうに、困ったときに収納しておく場所を表しています。入れるモノは、コード類だけでなく、その他のモノで、どこに入れたらいいか分からないモノは、【困ったら入れる】ラベルを貼って収納しました。

・つぶやきラベル その2【めっちゃうっとおしい】
これは小さなお子さまがいらっしゃるお宅でのこと。保育園やおうち遊びで使う目的で、トイレットペーパーやラップの芯、飲み終わった牛乳パックや乳酸菌飲料の入れ物などを、一時的に保管されていました。でもお母さんにとって、それがたくさん集まってくると、正直邪魔になるモノ。そこでふと口から出た言葉が「もう、また出てきた。うっとおしい!」でした。
そこで、【めっちゃうっとおしい】ラベルを貼って一カ所に収納。その結果、お母さんのストレスが軽減されました。

・つぶやきラベル その3【後ろ髪がひかれる】
こちらは洋服の仕分けをしていたときのことです。ご実家のお母様お手製の洋服が、たくさん出てきました。それを見た瞬間、お客さまの手が止まったのです。もう着ないし、サイズも合わない。でも誰かにあげる、どこかに売る、処分するなどは絶対に出来ないとのこと。「なんとなく母に対して、後ろ髪がひかれる思いなんですよね…」とおっしゃったのが、ラベルの文字になりました。最終的にそれらの洋服を段ボール箱にひとまとめにし、【後ろ髪がひかれる】ラベルを貼り、クローゼットの奥の方へ収納しました。

いかがでしたか?
とっさに出た言葉で書いたラベルは、自分の思いが強いので、存在を忘れたり、何が入っているかが、わからなくなってしまうようなことは、起こりにくくなります。

みなさんも、モノの仕分けをしているとき、何気なくつぶやいている自分の言葉に、そっと耳を傾けてみてください。その言葉こそ、“あなたに合ったラベル”となって、大活躍してくれます。名詞や動詞のラベリングに加えて、自分がわかりやすいようなつぶやきラベルを活用してみてはいかがでしょうか。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー国分典子
ブログ名:ライフオーガナイザー・メンタルオーガナイザー国分典子が伝えるココロが軽くなる整理術

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