あきらめないで! 狭くても作れるプライベートスペース

おはようございます。ライフオーガナイザー国分典子です。

よくお客様から聞くお悩み、
「そろそろ子どもが大きくなってきたので、個室を与えたいけれど部屋数が足りなくて・・・」。
部屋が狭いがゆえプライベートスペースが持てない、という問題。

2LDKのマンションに住むわが家でも、同じ問題に直面しました。それは去年の春、夫が単身赴任から帰京したとき。高校生の息子ひとりが使っていた約6.5畳の部屋を、夫と一緒に使うことになり、ずいぶん頭を悩ませました。

私が悩んだのはこの2点。
1.お互いのプライバシーを確保すること(なにせお年頃ですから!)
2.狭い空間を可能な限り有効活用すること(なにせものすごく狭いですから!)

今日はこの悩みを解消して完成した「狭くても諦めずに作った息子の狭小プライベートスペース」のアイデアを紹介します。

■背の高い棚で“なんちゃって2部屋”に変身

まずは、プライバシーを確保する解決策として、一部屋を2つのプライベートスペースに分けることに決めました。背の高い棚で部屋を仕切り、個室感を味わえる“なんちゃって2部屋に”。

これでお互いがそう顔を合わすことなく、ほどよく気配を感じる空間に変身しました。

■3つの工夫で狭いスペースを有効活用!

次に、スペースの有効活用です。考えたアイデアは約10個。その中で厳しい審査員(息子)のオーディションを見事通過し、採用となったのが次の3つでした。

1.勉強机はイスが不要な低いタイプを選ぶ

あきらめないで! 狭くても作れるプライベートスペース

これまで使っていた学習机は、「大きすぎて使いにくい」のが悩みだったよう。残念ながら、小学生のときに私の趣味で買ったおしゃれ感重視の机は、息子には合わなかったようです。

そこで、思い切って床に座るタイプの背の低い机に買い替えることに。イスを出し引きするスペースが不要になったおかげで、空間が有効活用できました。

息子いわく、「お尻が床についている方が、落ち着いて勉強に集中できる!」のだそうですよ。

2.スペース確保の立役者 セミシングルサイズのベッド

狭い部屋でもベッドが欲しい、これが息子のリクエスト。シングルベッドの標準サイズは、幅100㎝、長さ200㎝。これでは大きすぎるため、置くのは厳しい!そこで見つけたのが幅85㎝、長さ195㎝「セミシングル」というサイズ。寝返りをじゃんじゃん打てるほどの広さではありませんが、極端に大柄な体形でない限り、寝るには十分な大きさです。

最初は「こんなに小さいベッドでかわいそうだったかな」と心配でしたが、爆睡している姿を見て、取り越し苦労だったと発覚。一安心です。

3.ベッドの上も見逃さないで!“デッドスペース”をじゃんじゃん使おう!

あきらめないで! 狭くても作れるプライベートスペース

さて最大の問題だったのは洋服の収納。部屋の中にクローゼットを作るなんて、夢のまた夢! そこで部屋中を見回してピーンと来たのが、ベッドの上にあるスペースです。

広い部屋であれば、そのまま開けておく場所ですが、狭い部屋の中では、いわゆる「デッドスペース」。見逃すわけにはいきません!

このデッドスペースに突っ張り棒を張り、吊る収納スペースを確保。寝て、起きたら、一歩も歩かず、そのままベッドの上で着替えができる、便利な収納スペースが完成しました。

■ 狭さを問題視しない!

あきらめないで! 狭くても作れるプライベートスペース

「もしわが家がもっと広ければ・・・」と少々申し訳なく思う日もありますが、息子本人はこの狭さがずいぶんお気に入りの様子。狭小プライベートスペースで、遊び、学び、眠り、機嫌よく過ごしています。

狭いからこそ出たアイデア。私にとっては脳トレ、息子にとってはどんな部屋でどう過ごしたいかを考えるよい機会となりました。

心が折れそうな狭い空間でも大丈夫。「どうせ無理・・・」なんてあきらめないで!
アイデアを出し合いながら、プライベートスペースを作ってみてくださいね。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー国分典子
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