小学校卒業後のランドセル。“片づけのプロの子どもたち”による5つの選択肢って?

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おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

お子さんが卒業式を迎えたご家庭のみなさま、おめでとうございます。まだ少し固い桜のつぼみも、子ども達が新生活をスタートする頃には満開になっているかもしれませんね。

今日ご紹介するのは、小学校卒業後のランドセルの扱い方について。片づけのプロ5人の子ども達が選んだのは、「保管する」「処分する」「リメイクする」「寄付する」「保留する」。5つの実例をまとめました。

 

■1. 保管する:ランドセルそのものに対する思い入れ大!

片づけ収納ドットコムのエディターで、広島県在住のライフオーガナイザー、秋山陽子さんのお子さんは、この春から高校1年生と3年生。小学校卒業当時、兄妹ともランドセルを「保管する」という選択をしました。秋山さんによると、「ランドセルそのものというよりも、友達に書いてもらったメッセージが大事みたいですよ」。

小学校卒業後のランドセル。片づけのプロの“子どもたち”による5つの選択肢って?

ランドセルの保管場所は、子ども部屋のクローゼット。枕棚に置いています。「子どもたちが成長して、このランドセルより大切なものが出てきたら、手ばなそうと考えるかもしれません。もちろん、このまま取っておくという選択もあります。いずれにしても、将来、子どもたちが自分で決めることだと思います」。

小学校卒業後のランドセル。片づけのプロの“子どもたち”による5つの選択肢って?

そういう秋山さん自身も、実はランドセルに対して強い思い入れがあったそうです。けれどもそれは、子どもたちが6年間、毎日使っていた“普通”のランドセル。メッセージの書かれているものではありません。「私の思い出は写真で残してあるんです。写真を見れば、いつでも鮮明にあの頃の姿を思い出すことができますよ」。

小学校卒業後のランドセル。片づけのプロの“子どもたち”による5つの選択肢って?

ランドセルというと、子どもの思い出のものと考えがちですが、実は親にとっての思い出のものになることもよくあります。子どもたちだけでなく、母の心も満たすランドセルの残し方。参考にしたいですね。

詳しくはこちらで:
・もう使わないランドセル、どうしてる?
・いちばん大事な写真はどんな写真ですか?

取材協力・写真提供:秋山陽子(片づけ収納ドットコム編集チーム)
ブログ:うちらしく 暮らしやすく~かんたん・たのしく・おもしろく~/シンプルing

 

■2. 処分する:ランドセルに未練なし!のあっさりタイプ

続いてご紹介するのも、片づけ収納ドットコムの編集メンバーです。京都府在住のライフオーガナイザー、国分典子さんのお子さんは、今年で19歳と22歳になります。秋山さん宅では兄妹ともに「保管する」を選びましたが、国分さん宅では姉は「保管する」、弟は「処分する」と、異なる方法を選びました。

国分さんによると、「娘は、ランドセルに寄せ書きをしたことが大切な思い出になっているようです。これまでに何度もものを整理してきましたが、ランドセルを手ばなす気配はありません。“絶対に手ばなさない思い出のものチーム”のスタメン……というより、殿堂入り確定です」。その保管場所は、普段使っていないスーツケースのなか。

どう扱う? 卒業後のランドセル

「一方で、息子は卒業式の翌日にランドセルを即処分していました。あっと言う間にゴミになっていて、私のほうが戸惑ったほど。思わず『本当に捨てるの?』と聞いてみたところ、『小学生の頃に持っていたものは子どもっぽいから、すぐ捨てたい』とのこと。もともと、ものに執着がないタイプなので、ごもっとも!の意見でした」。

同じ家庭で育っている姉弟でも、ものに対する考え方は違います。子どもの個性を認めるアプローチが、“片づけに正解はない”と考えるライフオーガナイザーらしいですよね。

詳しくはこちらで:
・どう扱う? 卒業後のランドセル 処分するのも残すのも子どもたちの気持ち次第!|片づけ収納ドットコム

取材協力・写真提供:国分典子(片づけ収納ドットコム編集チーム)
ブログ:ライフオーガナイザー・メンタルオーガナイザー国分典子が伝えるココロが軽くなる整理術

 

■3. リメイクする:思い入れはある…でもスペースがない!

岐阜県在住のライフオーガナイザー、小郷恵子さんの娘さんが小学校を卒業したのは昨年のこと。使わなくなったランドセルは手ばなすものだと思っていた小郷さんに対して、娘さんは「いる! だから捨てないで!」。中学1年生の夏休みまで様子を見たのち、改めてランドセルをどうするか、親子で話し合うことにしました。

「卒業から時間がたてばたつほど、『手ばなしたくない!』という娘の気持ちは強くなっていきました。大好きな祖父母からもらったということもあって、特別な思い入れがあるようです。でも、わが家は3人兄弟なので、使わなくなったランドセルをそのまま保管しておくのは、スペース的に厳しい状況でした」。

そこで、小郷さんは“ランドセルのミニチュア化”を娘さんに提案。「長野県のエース工芸さんが、使わなくなったランドセルを1/4サイズにリメイクするサービスを提供していたんです。大きさは変わっても、大好きなランドセルを残しておけるということで娘は大喜び。収納スペースを圧迫しないミニチュア化に、私も大満足です」。

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ぜひとも小さくなったランドセルを拝見したいところ……ですが、昨年夏に発送したランドセルがミニチュアになって戻ってくるのは今年の夏頃とのこと。エース工芸さんに問い合わせてみたところ、完成品は上の画像のようになるそうです。到着次第、小郷さんのブログでも紹介してくださるそうなので、楽しみに待ちたいと思います!

詳しくはこちらで:
・ランドセル、どうしましょう?
・ランドセル・・・長女の決断は!

取材協力:小郷恵子
ブログ:【片づけ】暮らしの中のぽっかぽか
写真提供:エース工芸

 

■4. 寄付する:ボランティアとリサイクルを同時に

静岡県在住のライフオーガナイザー、東條真紀さんのお子さんは、この春から高校1年生と2年生です。小学校卒業後、兄妹ふたりともランドセルを「寄付する」という選択をしました。

「使い終わったランドセルをアフガニスタンの子どもたちにプレゼントする活動を2004年から続けている『ランドセルは海を超えて』に賛同して、6年間お世話になったランドセルを寄付しました」という東條さん。

小学校卒業後のランドセル。片づけのプロの“子どもたち”による5つの選択肢って?

この活動は、ランドセル用素材として使われることの多い人工皮革「クラリーノ」を生産する「クラレ」が中心となって行っているものなのだとか。「ランドセルの受付期間中に、ホームページのお申し込みフォームから応募すると、送付先の案内メールが届きます。ランドセルを梱包して(もしあれば新品の学用品も同梱して)、送り状を書いて発送するだけ。ボランティアとリサイクルの両方ができて、ありがたいですよね」。

実は今回、日本ライフオーガナイザー協会のSNSで“卒業後のランドセルの行方”を尋ねたところ、東條家以外でも、多くのライフオーガナイザー宅で「寄付する」が採用されていました。

その一部のライフオーガナイザー達のブログ記事です:
・ランドセルを贈る|かわさき真知さん(埼玉県)
・海を渡って|三輪里美さん(愛知県)
・ランドセルは海を越えて|石田ひろこさん(神奈川県)
・思い出はこども本人が選ぶ|沼本ゆきさん(東京都)
・長男くんのランドセルのその後|永倉緑さん(神奈川県)

東條さんによると、2013年4月には、活動10周年を記念して「ランドセルは海を越えて」の写真集がポプラ社から出版されているそうです。子どもがランドセルを寄付することに興味を持っているようなら、親子で見てみてもいいかもしれませんね。

詳しくはこちらで:
・ランドセルは海を越えて・・・へ!
・ランドセルは海を越えて・・・の続き
・ランドセルは海を越えて、ふたたび!

取材協力・写真提供:東條真紀
ブログ:トトノエル(捨ててスッキリ。キレイに暮らす。)浜松

 

■5. 保留する:すぐに結論を出せなくてもいいんです!

ここまでにご紹介した「保管する」「処分する」「リメイクする」「寄付する」は、それぞれのご家庭が出した“結論”です。けれども、すぐに結論を出すのがむずかしいことだって、当然あります。片づけ収納ドットコムの編集メンバー、神奈川県在住のライフオーガナイザー、吉川圭子さんも、結論を出すまでに1年かかったといいます。

思い出のランドセル。卒業後は残す? 処分する? 一年かけて結論を出しました

「わが家の場合、子どもはあっさりしたもので『いらない』と即答でした。逆に私のほうが処分にふみきれず、昨年の卒業のタイミングでは『悩むうちは残す』ことにしました」という吉川さん。けれども、卒業後1年がたって気持ちの整理がつき、「わが子にランドセルが必要な時期はもう終わったんだな」と思えるときがきたそうです。

思い出がたくさん詰まったものをどうするか、すぐに結論が出なくても焦る必要はありません。後悔しないよう時間をかけて考える。そのために一旦「保留する」という選択もアリですよ!

詳しくはこちらで:

・思い出のランドセル。卒業後は残す? 処分する? 一年かけて結論を出しました|片づけ収納ドットコム

取材協力・写真提供:吉川圭子(片づけ収納ドットコム編集チーム)
ブログ:整理収納手帖

 

小学校卒業後のランドセルをどう扱うか。卒業式を終えたばかりの今は、まだまだお悩みのご家庭も多く“気の重いテーマ”かと思います。けれども、5年後、10年後、20年後には、ランドセルそのものだけでなく、親子で悩み、じっくり話し合ったことも、家族のいい思い出になっているのかもしれませんね。

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ライフオーガナイザー さいとう きい
ブログ:SMALL SPACES: 狭くても快適に

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