おはようございます。
ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。
今日は千葉県習志野市在住のマスターライフオーガナイザー森下純子さん宅をご紹介します。
インテリアコーディネーターとして、多くのクライアントのリフォームや新築時のインテリアコンサルティングを手がけてきた森下さん。
5年前にライフオーガナイザーの資格を取得したのをきっかけに、片づけのお手伝いから家づくりまでトータルでサポートできるサービスを提供、最近では「レジデンシャルオーガナイザー」として片づけが楽になる家づくりのプロとして活躍しています。
ご自宅は家族と過ごすくつろぎの空間であると同時に、森下さんの小さなオフィスでもあります。
ダイニングテーブルは仕事中、スタッフとのミーティングやクライアントとの打ち合わせの場に。隣接するベッドルームは、提案書を作成したり企画をまとめたりする作業スペースになります。
自宅で仕事をするとどうしても増えてしまうのが、書類や資料の山。ところが森下さんのお宅は、ここで株式会社を運営しているというのが信じられないほどスッキリとしています。
身の回りにモノが見えないほうがリラックスでき、アイデアも生み出しやすいという森下さん。どうやってSOHO空間をスッキリと保っているのでしょう?
その秘密がこちら↓
IKEAの「ベストーシステム」を組み合わせたキャビネットです。
このキャビネットの特徴は、フレームのデザインだけでなく、幅・高さ・奥行にも幅広い選択肢が用意されているところ。たとえば高さは192cm・128cm・64cm・38cmから、奥行なら40cm・20cmから、好みのサイズを選んでカスタマイズできるのです。
仕事関連の書類だけでなく、素材や機器類もすべて収めるため、収納量重視でシステムの組み合わせを考えたという森下さん。キャビネットは高さ192cm、奥行40cmをチョイスして、収納力を確保しています。
パソコンデスクには同じIKEAのドレッシングテーブルを選択。キャビネットとデスクの奥行を揃えていることも、SOHOスペースがスッキリ見える理由のようです。
一般的な書棚の奥行は30cm程度ですが、森下さんは40cmにこだわって収納システムを探したとのこと。その理由は、仕事で取り扱うインテリアや建材の大型カタログもすべてキャビネットに収めるため。
収納するものの量や大きさを測った上でプランニングしているから、「カタログだけキャビネットに収まらない!」「書類が収納スペースから溢れてしまう!」といったことがありません。講師としての仕事で使用するノートパソコンやプロジェクターまで、仕事関連のものはすべてキャビネットの中に収まっているのです。
キャビネット下段には、引き出しが採用されています。その理由を尋ねると、「小物収納も多かったため、下部をすべて引き出し式のフルオープンタイプにしました。書類の収納でなければ、70cmから下は引き出しが一番です」と、納得の回答が。
引き出しの中には、建材のサンプルなどのこまごまとしたものが収納されています。フルオープンすると全体を見渡せるので、ものを探す手間も時間もかかりません。
…と、スッキリ整った森下さんのスモールオフィスですが、取材に訪れた編集チームには素朴な疑問が。
手元にある仕事関連のものを一旦すべて収納スペースに収めたとしても、新しい仕事に取りかかれば新しいものが入ってきます。特にインテリア関連の仕事では、カーテンやクロス、壁材や床材など、メーカーからサンプルを取り寄せることも多いはず。そうやって増え続けるものを、どうやって管理されているのでしょうか?
「たしかにサンプルやプレゼン資料など、あっという間に大量にたまります。それを次の仕事で使えるかも…と保管しておかず、ひとつのプロジェクトが終わったらすべて手放すようにしています。ものを手放すことで思考もリセットされ、新しいプロジェクトに向かって気持ちが切り替わるようです」
仕事の書類や道具をスッキリ収納して効率的に管理するだけでなく、片づけを次の仕事のスイッチにする仕組みづくり。在宅で仕事をする人の参考になりそうですね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
記事:油科真弓
写真:川俣満博
編集:さいとう きい
レジデンシャルオーガナイザー 森下純子
HP:インテリア&ライフオーガナイズ 株式会社アンジェ・リュクス
【参考】
・BESTÅ/ベストー システム – コンビネーション & フレーム – IKEA