おはようございます。
ライフオーガナイザーの中村佳子です。
今日は兵庫県神戸市在住、ライフオーガナイザーでファイナンシャルプランナーでもある長谷部敦子さんがお薦めする、今日からできるお金にまつわる防災をご紹介します。
「起こるかどうか分からないものに対して備えるというのは、ハードルが高いように感じるけれど、それでも後悔しないようにできるところから始めたい」と長谷部さん。
■お金の防災その1「現金を持ち歩く」
そんな長谷部さんが実践していることの1つめは、“現金を持ち歩く”ということ。
「災害時には停電でクレジットカードや電子マネーが使えなくなることも想定されるので、お財布にはある程度の現金を持っておいた方が安心」と言います。
一見当たり前のことのように感じますが、クレジットカードや電子マネーが発達してきた今、現金をほとんど持ち歩かないという人も増えてきています。少しの意識で今からでも取り入れることができますね。
■お金の防災その2「身分証明書(コピー)を携帯」
2つめは“身分証明書(コピー)を携帯する”こと。
こちらもすぐに取り入れられそうです。長谷部さんの場合、紛失したとき用にコピーを取っておくだけでなく、コピーが濡れないように工夫して避難用持ち出し袋にも入れているそうです。
身分が証明できれば保険内容の照合もできるし、一定額の預金の払い戻しにも応じてもらえるとのこと。
「コピーでなくても、写真に撮ってデータをスマホやオンラインストレージサービスに保存しておく方法もあります」。これならば、今すぐ、財布に入っている身分証の写真をスマホで撮れば完了です。ぜひ思い立ったときにしておいてくださいね。
■お金の防災その3「頭の中を片づける」
3つめは、リスクに備え、モノだけではなく“頭の中も片づけておく”こと。
「リスクに備えるというと、保険を思い浮かべるかもしれませんが、何から何まで保険でリスクに備える、というのも現実的ではありません」。そう考える長谷部さんは、自分の家族にとってのリスクをマトリクスでイメージするそうです。
「わが家ではどんなリスクが考えられるのか?」「発生頻度はどれくらい?」「経済的ダメージは?」という具合です。自然災害だけではなく、病気やけが、盗難、事故などさまざまなリスクを含めることで、暮らし全体のリスク管理ができてきます。
家族が何に対して不安をより感じるかを知ることができますし、経済的ダメージが大きなものに対しては保険で備える、それほど大きくないものに対しては貯蓄でカバーする、といった自分たち家族に合ったメリハリのある備え方を話し合うこともできます。
いつか万が一の時のために準備をする防災。
でも実は、「いつか起こるかもしれない」という日々の不安を少しでも手放し、今をより快適に過ごすためのものでもあるのかもしれません。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 長谷部敦子