おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
“布団生活”に憧れはあるけれど、上げ下げの負担を考えると手がでない…。そんな人にオススメの「布団収納のカタチ」について、大阪府在住のライフオーガナイザーで、一級建築士でもある和田さや子さんにお聞きしました。
記事・イラスト/和田さや子
写真/森和久(1枚目)、和田さや子(2枚目)
編集/さいとう きい
こんにちは。一級建築士・ライフオーガナイザーの和田さや子です。
最近、「寝室はフローリングにベッド」という人が多いですが、「夫婦の寝室は和室に布団!」という方も少なくありません。
布団は上げ下げが面倒ですが、ベッドと違い天日干しができたり、布団を収納することで部屋が有効に使えるというメリットがあります。そんな“布団生活”を快適に過ごすために、最適な「布団収納のカタチ」について考えてみましょう。
■一般的な押入れが布団収納に不向きな理由
一般的には布団は押入れに収納するもの、というイメージがありますね。
押入れといえば2枚の引き違い戸で、幅1間(約170cm)のサイズがメジャーです。このカタチの収納のメリットといえば、
・幅がたっぷりあるので、大きなものでも収納しやすい。
・引き戸は出っ張らないので、前のスペースが有効に使える。
ですが、この従来の押入れは“片方ずつ”しか開けられません。
一方の引き戸を全開にしたときの有効幅は85cmほど。それに比べて布団の幅は100cmが標準サイズ。幅が足りていないので、まっすぐ入れようとすると引っかかってしまうんです。
■扉がなければ、布団の上げ下げがラクに
それなら、いっそのこと扉をなくしてしまいましょう!
全開にできるので、1間幅=約170cmをフルで使うことができ、布団が出し入れしやすくなりますね。オープンのままだと埃が入ってしまうので、ロールスクリーンやカーテンを付けるのがオススメです。
■ゼロから考える「布団の収納」に最適なカタチ
「布団だから押入れに収納しないといけない」という前提から考え直すこともできます。
収納のサイズを布団ピッタリにし、引き違い戸をやめて開き戸に変更します。中の有効幅が120cm、奥行きは押入れと同じ80cmほど。スペースが余るようであれば、横から使える収納棚にすると、小物を収納するのに向いたスペースのできあがり!
収納の中は押入れと同じように、お布団を乗せる「中段」と、枕や季節外のタオルケット、シーツを収納する「枕棚」を付けると使いやすいです。
「布団を収納するなら押入れ」「和室には押入れ」。そんな思い込みを外すことで、本当に使いやすい「布団収納のカタチ」が見つかりますよ。ストレスなく出し入れできるカタチを探してみてくださいね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
一級建築士・ライフオーガナイザー 和田さや子
ブログ: シンプルで心地良い暮らしをつくる-Nigi+
これまでの「カタチ」シリーズ:
・これから新築・リフォームする人必見! 家族みんなが片づけられる「洗面化粧台のカタチ」
・これから新築・リフォームする人必見! 洗濯ストレスがなくなる「室内干しのカタチ」