おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
「子どもが片づけられないから、親が片づける」
「子どもに合った片づけの仕組みを、親が考える」
それでその瞬間は片づいたとしても、子どもの片づけ力は身につかないかもしれません。
子ども本人に“お片づけの仕組みづくり”を任せているという、兵庫県在住のライフオーガナイザー、横田ちひろさんに、その進め方についてお聞きしました。
記事・写真/横田ちひろ
編集/さいとう きい
こんにちは。ライフオーガナイザーの横田ちひろです。
自分に合った収納方法を見つけるのって、大人でも難しいですよね。どれくらい“ざっくり”がいいのか、どれくらい細かく仕切った方がいいのかなど、自分にとっての扱いやすさは、自分じゃないとわかりません。でも、いろいろ試しながら自分にしっくりくる収め方を見つけたときって、すごく嬉しくないですか?
子どもにも、できれば小さい頃からそんな試行錯誤をしてほしい。そう思ってわが家では、娘が幼稚園に入る頃から本人に“お片づけの仕組みづくり”を任せています。そのステップは、「集める」「試す」「見直す」の3つです。
■1. 集める:自分の「好き」を集めて、自由に収めてみよう!
まずは、娘の好きなもの(ビーズ・はんこ・キーホルダー・お手紙セット・カード・シール)を1カ所に集めてもらい、「IKEA」の引き出しユニット「HELMER」に、「自分で自由に収めてみたら?」と提案しました。
収めるのは自分が大切にしているものばかり。おまけに収める場所が限定されているため、子どもにとっても“お片づけ”のハードルが低かったようで、喜んでその提案にのってくれました。
■2. 試す:収め方は子どもにお任せ! 空き箱などで試行錯誤
最初は引き出しに、ものをポンポン放り込むだけの娘でしたが、あるとき「それでは使いにくい」と気づいたようです。
家にあったかわいい空き箱や紙コップなどを使って仕切りをつくり“自分に合ったものの収め方”を試すようになりました。私は「こうした方がいいんじゃない?」と口出ししたい気持ちをぐっと抑えながら、その様子を見守りました。
■3. 見直す:引き出しがいっぱいになったとき子どもが気づくこと
好きで大切にしていたものでも、時間が経つと気持ちが変わることもありますよね。そんな風に感じるものが娘にもあったようで、引き出しがいっぱいになったタイミングで中身を見直すことにしていました。
「プリキュアなんて、どこがかわいかったんやろう……」と呟きながら、グッズを処分している姿を見たときには、「あんなに好きだったのにね」と思わず笑っちゃいました。
この仕組みを作ってかれこれ5年になりますが、まだ娘の“自分に合ったものの収め方”は見つかっておらず、試行錯誤が続いています。彼女がいつそれを見つけるのかはわかりませんが、今はそのトライ&エラーを楽しんでいるみたいです。
子どもに合ったものの収め方を、親が見つけてあげるのもいいですが、子どもが自分で、自分にとっての心地よさを探す機会があるのも、いいものだと、娘の様子を側で見ながら、私は思っています。
あなたは生みだされた時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 横田ちひろ
ブログ:Maison du Soleil 子どもの家庭環境保育~乳幼児・学童期親子が楽になる家庭環境づくり~