おはようございます。
ライフオーガナイザーの十熊美幸です。
12月に入り、そろそろ年末までの家事が気になり始め、そわそわする頃ですね。中でも、大掃除のことを考えると、「あれもこれもしなくっちゃ!!」「誰も手伝ってくれそうにないな……」と、焦ったり、憂うつな気分になる方も多いのではないでしょうか。
私が片づけのお手伝いに入るときによく使う方法、「ポストイットで作業を見える化」システムは、家族みんなを自然と片づけ作業の流れに巻き込み、片づけを最後までスムーズに進めることができます(笑)。
年末の大掃除も、家族で作業を分担できたら、ママもイライラすることなく、気持ちよくお正月を迎えられますよね! 今日は、大掃除にも使える「ポストイットで作業を見える化」の方法をご紹介します。
目次
■大掃除は年末と決めずに、早めにスタート!
大掃除をスムーズに進めるコツは、いつから始めて、どの部屋のどの場所をどの程度まで掃除をするか、スタートとゴールを決めること。
昔より12月13日は「正月事始め」といい、「煤払い」や「松迎え」など、お正月を迎える準備を始めるのにふさわしい日とされています。まずは、縁起の良い13日を「大掃除の作業を開始する日」と決め、少し早めの掃除計画を立ててみるのはいかがでしょうか。
■掃除をしたい場所を部屋ごとにリストアップ
「どの部屋のどの場所を、どの程度まで掃除をするか」をリストアップ。部屋ごとに書き出すことで、全体の仕事量と流れ、作業に必要な時間やモノをざっくりと把握することができます。
作業全体をひと目で見渡せると、「窓は天気の良い日にまとめてしよう」とか、「パイプ掃除用の洗剤が無かったな~」と必要なモノ(洗剤や道具)も分かり、より具体的に作業のイメージができます。また、「全部できなくても、年末までにここさえ掃除できればOKとしよう!」というように、優先順位や掃除の手抜きレベルを自分で決められることもポイント。
■作業内容は、細かく分けて負担を少なく!
リストアップが終わったら、作業内容をより具体的に細かくポストイットに書き出していきます。こうすることで、作業にかかるおおよその時間の予測も立つし、家族も協力しやすくなります。
実は、以前、夫に換気扇の掃除をお願いしたところ、カバーの見えるところだけささっと拭いて「終わったよ」との報告(苦笑)。これで良し!とする掃除の程度や、キレイの感覚は人によって違いますから、お願いしたいときは、「より具体的に細かく書く」ことをおススメします(笑)。
たとえば、お子さんがいるご家庭では、楽しんでできそうな簡単な作業を○○色に書いておくとか、高い所の作業や力仕事はパパにお願いしたいので○○色にという具合に、色別や書き方の工夫をして、家族が見つけやすくするのも良い方法です。わが家の場合は、ショッキングピンクでアピールしています(笑)。
■作業内容を作業する場所で「見える化」して家族で共有
作業内容を書いたポストイットを、カレンダーに貼って家族で「見える化」するのもひとつの方法。しかし、わが家の場合は、作業する場所に作業内容を把握するものがないと、掃除をするというアクションには繋がりません(苦笑)。
たとえば、台所だったら冷蔵庫、トイレだったら座ったときの正面に、洗面所は歯磨きしながら眺める窓の横という具合に、掃除をする場所にポストイットを貼って、「見える化」しています。そのときの工夫のひとつが、高い所の作業内容を上から順番に貼っていくこと。空間と掃除の内容が一緒に視覚化されて、作業の段取りや時間の目安がイメージしやすいです(目で見た方が分かりやすいわが家の場合や、お子さんやシニア世代の方にもこの方法はとても分かりやすく、作業に手を出しやすいようです)。
掃除が終わった場所のポストイットを外していくと、残っている場所も把握でき、「あと何日あるから○○に取りかかれそう」と次の行動に繫がりやすくなります。
■掃除の成果が分かれば、来年の課題にも!
大掃除の成果を、家族みんなで「見える化」しておくことも良い方法です。家族みんなが同じようにできるわけではありませんが、やった成果を「人別に見える化」すると、「○○ちゃん、ありがとう」と感謝の気持ちも素直に伝えられますし、「ママばかり大変だったね、来年はもう少し手伝って楽にしてあげよう!」と課題も見えてきます。
ポストイットを保管しておいたり、写真に撮っておくなどすると、来年の大掃除の目安として活用したり、毎日のコツコツ掃除の習慣化に繋がっていくこともあるかもしれません。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
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ライフオーガナイザー 十熊美幸
ブログ:居心地のいい「暮らし家」デザイン~ekuracieいい暮らしへ~