おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
今回は、大阪府在住のライフオーガナイザー、荒木佳代さんにお話を伺います。荒木さん一家は、ご夫妻と2人の娘さん(大学生3年生と高校2年生)の4人暮らし。ゆったりとした大きなソファが主役の、居心地のよいリビング・ダイニングスペースには、家族が集まると同時にものも集まり、散らかりやすかったといいます。
「収納を見直し、『使用頻度が高いもの』『文房具・稼働中の書類』『使用頻度が低いもの』の3つに分けて収めたところ、少々散らかっても、すぐに片づくようになりました」と話す荒木さん。3つに分けた収納とは、どのようなものなのでしょうか?
1)使用頻度が高いもの:一目瞭然のワンアクション収納
荒木家では、ソファ後ろの引き戸の収納スペースに、家族がソファの周りでよく使うものをまとめて収めています。薬箱、診察券、爪切りや孫の手、メイク道具、ティッシュの予備なども収納。
「家族が出し入れしやすいよう、いちばん使いやすい場所に贅沢にスペースを割いているのがポイントです。こまごましたものはカゴに入れて目の高さに配置。上からのぞき込めば中身が一目瞭然でわかるよう収納しているので、ラベリングも不要です。このスタイルにしてから、家族が使ったものを自然と元に戻せるようになりました」。
出し入れに少し手間のかかる上段、下段には、家族がよく使うものは収めず、たまにしか使わない裁縫道具やミシン、荒木さんが自宅で講座を開くときの資料などを収納しているそうです。
「以前は、収納スペースのなかに引き出し式のボックスを入れ、ものを収めていました。そのほうが収納力は上がるのですが、ものを出すときも戻すときも、引き戸の開閉と引き出しの開閉が必須。どこに何があるのかもわかりづらかったため、家族が使ったものを出しっぱなしにすることも、よくありました」。
2) 文房具・稼働中の書類:ダイニングテーブル横に収納
文房具や学校関係のプリント、提出物などは、ご自身も家族もよく出し入れするもの。使用頻度の高いものと言えますが、荒木家ではあえてソファ後ろの収納スペースに収めず、ダイニングテーブル横の棚(下の画像の右奥)にまとめて管理しているそうです。
「書類にサインをしたり、ハンコを押したりといった作業は、ダイニングテーブルで行うことが大半です。以前は、文房具も書類もソファの後ろに収納していたんですが、その都度ものを取りに行ったり、戻しに行ったりするのが大変で、つい出しっぱなしに…。テーブルの近くに収納するようになって、出し入れの負担が軽くなりましたよ」。
3) 使用頻度が低いもの・保管するもの:隠して収納
DVDや本、アルバム、当分見返すことのない書類といった、使用頻度の低いものや保管することが目的のものは、本棚にまとめて収納しているという荒木さん。「よく出し入れするものと、あまり出し入れしないものを分けて管理することで、ものを探す、取り出す、戻す手間が大幅に軽くなりますよ」。
本棚として使っている収納家具は、以前のお住まいで使っていた食器棚。「透明なガラスの扉がついているのですが、雑多なものを収めると中が丸見えになるのが気になって、目隠しフィルムを貼ったんです。適当に収納していても、扉を閉めたら隠せるので、気にならなくなりました」。
片づけやすい収納の仕組みを取り入れることで、「家族が集まれば、少しくらい散らかるのは当たり前!」と割り切れるようになったという荒木さん。散らかりやすいリビング・ダイニングを見てイライラするより、ものの収納場所、収納方法を使う人のクセに合わせて整えるほうが、家庭円満には効果的なようです。
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ライフオーガナイザー 荒木佳代
ブログ: 自分バランスのお片づけ
編集: さいとう きい