夫の趣味のものが原因で片づかない?! 大量のコレクションと共存できるようになった理由とは？

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとうきいです。

今回お話を伺った千葉県市川市在住のライフオーガナイザー、下田葵さんは、“コレクター”だというご主人と、9歳の娘さん、6歳の息子さんとの4人暮らしです。ご主人の趣味のものが原因で家が片づかないと思っていた下田さんが、大量のコレクションを捨てることなく“共存”できるようになった理由を教えてもらいました。

■漫画本、フィギュア、DVD…。わが家の夫はコレクター
■増え続ける夫の趣味のものにイライラする毎日でした
■家族で決めた「ものを持つときのルール」でイライラ解消

■漫画本、フィギュア、DVD…。わが家の夫はコレクター

下田さんのご主人は、漫画「ONE PIECE（以下、ワンピース）」が大好きだそうです。2017年9月現在、86巻まで出版されている漫画本をすべて揃えているのはもちろんのこと、キャラクターのフィギュアやDVD、CDなども集めています。こちらは、ご主人のコレクションの“ほんの一部”。

「この部屋は、夫の趣味部屋です。今でこそ、このような形に落ち着きましたが、ここに至るまでは紆余曲折ありました」（下田さん）

■増え続ける夫の趣味のものにイライラする毎日でした

下田家にこれだけたくさんあるワンピースの漫画本やフィギュアですが、下田さんご自身は「まったく良さがわからない」といいます。

「片づけ下手だった頃は、自分が片づけられないことは棚に上げて、『あのフィギュア、全部捨ててほしい！』『あれさえなければ片づくのに！』と、いつも思っていました。転勤族で、ずっと賃貸アパート住まいのわが家には、こんなに大量のコレクションを置いておくスペースなんてなかったんです。あまりにも邪魔で、ついにはレンタルスペースを借りて、そこに全部あずけてしまいました」（下田さん）

その後、転勤先の新潟で「ライフオーガナイズ」に出会ったという下田さん。クライアントとしてコンサルティングや片づけのサポートを受け、自称“片づけ下手”を少しずつ克服していきました。それからしばらくして、ご主人の転勤で今度は新潟から千葉へ引っ越した下田家。それを機に、ご主人のコレクションを“趣味部屋”にまとめて管理するスタイルに変更したそうです。

「夫のものを捨てなければ、家は片づかないと思っていましたが、それは大きな間違いでした。夫のものを捨てなくても、私にとって心地よい暮らしは実現できたからです」（下田さん）

■家族で決めた「ものを持つときのルール」でイライラ解消

下田さんがご主人のコレクションを捨てることなく共存できるようになったのは、「家族で、ものを持つときのルールを決めたから」だそうです。そのルールとは：

① 趣味のコレクションを置くスペースを決める。リビングなど、家族が共有で使う場所には、趣味のものは置かない。
② 自分のものは自分で管理する。

「夫のコレクションが置いてあるのは、夫の趣味部屋。夫の領分なので、どう使おうと私が何か言うこともないし、勝手に整理することもしません。スペースを守ってくれていれば、どれだけフィギュアや漫画本が増えようがOKです。ふだん目につかなければ、どんなに夫のものが多くても、私の心は安らかでいられることに気づきました（笑）」（下田さん）