おはようございます。
ライフオーガナイザーの吉川圭子です。
片づけのゴールは、雑誌やSNSに載っているような素敵な部屋にしなきゃいけないと思っている人はいませんか?
ライフオーガナイズでは「片づけで目指すゴールは人それぞれ違う」と考えています。その人に適したゴールを設定するときに意識するのが、『ストレスフリー』『すっきり』『ステキ』の3つからなる『3S』という指標です。
今回はライフオーガナイズにおける『3S』のそれぞれの指標をご紹介します。
■Step1:まずは『ストレス』を取りのぞく
・現状:ストレスがあったり、何か問題が起こっている
・目指す状態:ストレスや問題がなくなった状態
・何をする?:ストレスの元となる問題を解消する
3Sの最初はストレスフリー。ストレスがある状態からストレスのない状態を目指します。主にモノに対しての見直しをするステップです。
こちらはお客様の事例ですが、新型コロナウィルスの影響で、ダイニングまわりでよく使うものが変わり、それらの置き場所が決まっていないため、テーブルの上が片づかない状態になりました。食事のときにも仕事をするにも場所がないことをお困りの様子でした。
オーガナイズは、まずはどんなものがあるかの確認から始めます。出して、分けて、いらないものは取りのぞいて、仲間同士をまとめていきます。
だいたいの量が把握できたら、分けたものごとに定位置を仮決めします。「食事のときや仕事のときに場所がない」を解決するために、ダイニングでよく使うものをすぐしまえることを意識して場所を作ります。
Step1では、お困りごとの解決が最優先。まずは片づけのルールを決めて、それを試すことから始めるので、収納用品は家にあるものでOK!空き箱などを使ってもいいですよ。
■Step2:使うときの『すっきり』感をチェック
・現状:問題は起こっていないが使い勝手などが少し気になる
・目指す状態:探しやすく使いやすい、実用性があがった状態
・何をする?:使い勝手がよい配置や使う人に合った収納用品を取り入れる
2番目のステップは『すっきり』。なんとかしなきゃいけないような問題はないけれど、今一つ使いにくいし、機能的とはいえない。使う上でちょっとモヤモヤがある状態から、探しやすく使いやすい状態を目指します。主に収納に対して見直しをするステップです。
Step1でご紹介したような、書類の整理でよく使われるのがファイルボックス。
ファイルボックスにも縦型・横型、中が見える・見えない、軽い・頑丈など、それぞれ特徴があります。使う人の行動パターンやモノを探すときのクセなどを考慮して、使いやすく機能的なものを選びます。
■Step3:見ているだけでも『ステキ』な空間に
・現状:特に困っているところはないが、見た目に味気なさを感じる
・目指す状態:使っているときだけでなく、見るだけでテンションがあがる状態
・何をする?:見た目の良い収納用品や、持ち物自体をインテリア性の高いアイテムにする
最後のステップは、『ステキ』。モノが見つからないといったお困りごともなく、使う上でも気になることはないけれど、なんとなく味気なさを感じる状態から、見た目的にもステキな状態を目指します。今どきの言葉で言うと、『映え』を目指すステップです(笑)
ここでのポイントは、機能ではなく見た目。見た目に『ステキ』を感じるかどうかです。自分の好きなインテリアを意識して収納用品を選びます。
後日、上でご紹介したお客さまからは「好きなテイストのファイルボックスに変更しました!」とご連絡をいただきました。
下の写真はわが家のファイルボックスですが、もし収納用品を変えるのが大変なら、好きなテイストのラベルをつけてみるだけでもちょっと変わりますよ。
『機能』や『見た目』をそれぞれ考えた紙モノ収納例はこちらにも:
・ファイルボックス3変化! 同じ形でも使い方次第で見た目と機能が変わります
・機能性だけじゃない! 仕事のモチベーションもあがるワークスペースとは?
・「無印良品」の「ナイロンメッシュ書類ケース」で解決! 中学生の忘れ物をなくす教科書収納
片づけのゴールはすべて『ステキ』を目指さなければいけないわけではありません。ストレスがある状態から、Step1のストレスのない状態になるだけでも片づけの効果は十分感じられます。目指すゴールは人それぞれ違っていてOKなんですよ。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 吉川圭子
ブログ:整理収納手帖