おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
3月中旬から4月上旬は、引越しのハイシーズン。そこで今回は、「この春、引越しの予定がある」というみなさまへ、引越し経験11回!というライフオーガナイザー、門野内絵理子さんによる「入居後2日で片づく引越し」の手順をご紹介します!
門野内さんご自身も、入居後2日目から暮らせるようになったのは、なんと10回目の引越しから。失敗続きだったという9回目までの引越し経験から編み出した「入居後2日で片づく引越し」とは?
1回目の今日は、「引越し前にしておきたいオーガナイズ」について伺いました。
■1. まずは採寸!手持ちの家具も新居の収納も
入居してすぐに新生活を始めるためには、引越し前の準備が肝心です。新居でどこになにを置くのか「ものの住所を決める」という片づけの基本作業を、引越し前に行うことで、入居後の作業がスムーズに運びます。
そのためにも、採寸がとっても重要! たとえば:
- 入口のサイズ(家具が部屋に入らずに泣いたことも…)
- 収納スペースのサイズ(なにが入るか決めるために欠かせません!)
- 窓のサイズ(入居前にカーテンを購入したい場合は必須)
- コンセントの位置(テレビはどこに? ルーターはどこに?)など
内覧や下見の際には、メジャーと筆記用具をお忘れなく。
■2. 新居に持ち込むのは「お気に入り」だけ!
採寸が終わったら、今度は新居へ持ち込むものを決めます。自宅にあるものをすべて取り出さなくてはならない引越しは、「お気に入り」を厳選するチャンス。「好きなもの」「使っているもの」は新居へ持ち込み、「嫌いなもの」「使っていないもの」は処分するなど、自分や家族の価値観を基準にして「お気に入り」だけを選び出します。
収納スペースごとにものを一旦すべて出し、「これは持っていこう」「こっちはサヨナラ」と決めたら、アイテムごと(家具や家電など)もしくはグループごと(子どものトップス、ボトムスなど)にリストアップしていきます。入居後2日で新生活をスタートするためにも、ここには時間をかけて!
■3. 部屋の目的、収納の目的から、配置を考える
間取り図は、新居での生活を考えるうえで、とても優秀なツール。書き込んでボロボロになるので、多めにコピーしておくと安心です。間取り図を準備したら、まずは部屋ごとに「誰がなにをする場所」なのか、次に収納スペースごとに「誰のなにを収める場所」なのかを決めます。そのうえで、ものの配置を考えるのがポイント。
家具や家電といった大きなものは、1点ずつ付箋に書き出しておくと便利。新居の間取りに対して、“どこになにを置くか”付箋を貼りつけながら考えられるので、置き場が決まらない家具が把握できたり、家電の持ち込み忘れが防げたり。家族がぱっと見て、どこになにを置くのか把握できるから、意思疎通にも役立ちます。
収納スペースには、2でリストアップしたものの住所をひとつずつ割り振っていきます。「押入れの上段右にはなにを収める?」「洗面所の引き出しにはなにを収める?」など、細かく決めておくことで、荷解きが素早く行えるだけでなく、引越し後の「あれ、どこに収納したっけ?」も防げます。
ものの配置が決まったら、間取図に家事動線も書き込んでみて。よく使うものがよく使う場所に収まっていることを確認しておくと、新居での暮らしが快適になりますよ。
(次回へ続く)
荷物を右から左に移動させるだけではない引越し。
入居後2日で新生活がスタートできたら
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
取材協力:ライフオーガナイザー 門野内絵理子
編集:さいとう きい