おはようございます。
ライフオーガナイザーの中村佳子です。
今月9月のテーマは、“ラップ収納”。
「気になるけれどそんな細かなところまではなかなか聞けなかった」「そんな視点があるのね」と、読む人によって響くところがまったく違う、意外と深い“ラップ収納”です。
今日は大阪府大阪市のライフオーガナイザーの手塚千聡さんの“べき”からの卒業で手に入れた快適収納をご紹介します。
■雑誌でよく見るルールが正解だと思っていました
手塚さんは今までずっとラップ・ホイルなどを浅い引き出しに並べたり、ファイルボックスに立ててみたり、とまとめて収納していたそうです。雑誌やTVでよく見る「形状が同じものは同じ場所に」というルールで、細長く四角い箱の“ラップ類”というグループを作っていたのです。
引っ越しを機会に、その収納を見直したという手塚さん。
それまで形状に合わせて収納していたラップ類を、使う場所と頻度に注目して仕組みを整えなおすことにしたそうです。
■モノを使う場所と頻度に注目したら・・・
ラップは、電子レンジにかけたり、下ごしらえした食品を小分けにしたり、おにぎりを作るときに使うので、背面カウンター(作業台)の一番上の引き出しへ。
ホイルは、おろし皿を使うときくらいしか使わないことがわかったので、おろし皿と一緒にシンク下の引き出しのファイルボックスに立てて収納。
そして、クッキングシート。
たまにフライパンに敷いて使う以外はオーブン料理やお菓子作りで使用するものなので、オーブンレンジ下の炊飯器の横にポンと直置き。オーブンが熱くなるのでオーブン横ではなく炊飯器横に決めたそう。
■そのルールは、私には当てはまらなかった
「ラップ類はラップ類でまとめて収納すべき」と思い込んでいたものが、使う場所と頻度を改めて考えてみると、バラバラに置く方が最適だったことに気づいた手塚さん。
「すべてをよく使う人やスペースに余裕がある人は、“ラップ類”とまとめた方がいい場合もありますが、私のように頻度や用途がまちまちで、なおかつ省スペースで収めたい人にはバラバラ収納はおすすめです!」と。
ラップに限らず、見よう見まねの独学になりがちな片づけでは、思い込んでいることがたくさん。手塚さんのように“べき”の思い込みを外してみることが、自分らしい収納への一歩かもしれませんね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 手塚千聡
ブログ:不機嫌にならない暮らし
編集:中村佳子