200人の想いが詰まるライフオーガナイザーだけの愛用手帳“ライフオーガナイズプランナー”

おはようございます。
ライフオーガナイザーの中村佳子です。

今月のテーマは「手帳」。
さまざまな人が愛用する手帳や手帳の使い方をご紹介していますが、みなさんはライフオーガナイザーだけが愛用する手帳があるのをご存知ですか?
実は、日本ライフオーガナイザー協会が作る、一般には売られていない手帳があるのです。今日は、エディター中村が、当時の手帳製作メンバーの方々に根掘り葉掘りと聞いてきた当時の想いから現在の使い方までをご紹介します!

■約200人のライフオーガナイザーの想いが形になった手帳

“ライフオーガナイズプランナー”(以下、LOP)という名前がつけられ現在の形に改定されたのは、2015年。そこから来年の2017年度で3冊目になります。

200人の想いが詰まるライフオーガナイザーだけの愛用手帳“ライフオーガナイズプランナー”

「もともとは、LOPはライフオーガナイザー1級取得講座の中で、時間をオーガナイズするための教材として作られました。せっかくなら講座以外でも使っていただけるようにということで、現在ではライフオーガナイザーであれば誰でも購入することができます」と教えてくださったのは、編集ファシリテーターの吉本とも子理事。

日本ライフオーガナイザー協会のSNSに手帳製作の協力依頼が投稿されたのが、2013年の年末。そこに42人のアンケート収集メンバーが集まり、そこから出た8人のコアメンバーで具体的な手帳の製作が始まったそうです。

そのとき集まったアンケートの数は、約200人分!

200人の想いが詰まるライフオーガナイザーだけの愛用手帳“ライフオーガナイズプランナー” 

現在もすべて残してあるアンケートを見せていただくと、どれもびっしりと「こんな手帳が欲しい」「今使っている手帳のここが便利」と書き綴られていました。これらをまとめ統計を出すだけでもかなりの時間がかかったそうです。しかも、手帳の使いやすさというのは個々ではっきりとしていて、両極端の意見がいくつも並んだそう。

メンバー内でも意見が割れることもある中、“誰でもが使いやすいシンプル”なもの、それでいて“ライフオーガナイザーらしい”手帳ができ上がりました。

■真っ白な表紙ですら、意図された形

200人の想いが詰まるライフオーガナイザーだけの愛用手帳“ライフオーガナイズプランナー”

サイズは手のひらよりも少し大きめのA5サイズ。
基本的な仕様は、見開きマンスリーと見開き1週間の縦書きバーチカル。片づけのプロらしいと感じたのは、最後に数ページあるメモの1ページにメジャーが付いていることでしょうか。

この基本ページの中にも、マンスリーの横にはタスク管理する余白が作ってあったりと、随所にこだわりが見られます。

真っ白な表紙はシンプルすぎるほどですが、カバーをつけたり、写真を貼ったり、ここにもこだわりや個性を表現してもらうため。慣れないことを続けるためには、楽しくモチベーションを保つ工夫も必要なのですね。

■要(かなめ)は、時間のオーガナイズを実現する行動の見える化

LOPを作製するいちばんの目的は、モノではなく“時間のオーガナイズ”を習得するため。モノと違い目に見えない時間であっても、今よりももっと心地よく暮らせるように、時間にただ追われるということがないように、整える(片づける)ことができるというのがライフオーガナイズの考え方です。

「そのために、行動を“見える化”できるようにすること。タスク管理もできる・できないで終わりではなく、どういうときに自分はできなくなることが多いのか、そのクセを“見える化”によって自分で認識できるようになることが、時間の使い方には大切!」と言います。  

LOPにはそのためのライフオーガナイザーならではのページも満載でした。

200人の想いが詰まるライフオーガナイザーだけの愛用手帳“ライフオーガナイズプランナー”

1年後・3年後・10年後の理想を5つのポイントに絞ってイメージする“LONG-TERM GOAL”。

長期目標を考えるページ。何となくだった夢が、書くことではっきりと目標に変わっていきます。

200人の想いが詰まるライフオーガナイザーだけの愛用手帳“ライフオーガナイズプランナー”

毎日の睡眠時間からタスクまで書き込める“The step to a custom 習慣化のステップ”。

毎日書いていると、自分の時間の使い方のクセやどんなときにストレスを感じやすいのか、など暮らしを俯瞰することができます。私の場合、1級取得当初、家事や育児に絶対必要な時間を省くと、残る時間が思っているよりもほんとにわずかだということがはっきりわかり、時間を大切に扱う意識がはっきりと芽生えました。

今の自分自身を俯瞰する“4グリッドシート”というページもあります。4つに分かれたスペースに、早急にすることか、時間をかけて取り組むことか、優先順位をつけて行動を書き出して、頭の中を整理する際に使います。

こうして日々の何気ない行動を書いて“見える化”することによって、自分を知り、今の自分に必要な行動を選び取ること。そして、忙しいとついつい後回しにしがちな「いつかやりたいこと」を実現できるようにすることが、時間のオーガナイズなのですね。

さて、今回の取材。
お気づきの方もいたかもしれませんが、吉本理事以外に4人のメンバーの方にご参加いただきましたが、声が聞こえていない。

そうなのです。あまりに手帳マニアなおもしろい話が多く、1記事に収めるのはもったいない!
次回、手帳制作チームの細部にわたるこだわりと使い方をまとめて一挙にご紹介いたします。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

LOPプロジェクト
編集ファシリテーター
吉本とも子さん  HP: http://www.wf-stile.com/
メンバー (五十音順)
岩淵都さん ブログ:http://ameblo.jp/kyoto-1722/
橋岡尚美さん ブログ:http://ameblo.jp/naomiharmonia/
長谷部敦子さん
桝谷美緒さん
むらたますみさん ブログ:http://ameblo.jp/lifeorganizer-masumin/
吉川ひろ子さん ブログ:http://ameblo.jp/arranger-hiro/

写真:都築真未(1,2,3枚目)、中村佳子(4,5枚目)
編集:中村佳子

メンバー紹介
手放し先リスト
本の収納