おはようございます。
ライフオーガナイザーの会田麻実子です。
今日は、愛知県岡崎市在住のライフオーガナイザー香村薫さん宅の玄関収納をご紹介します。香村さんは、築12年のマンションに5歳と3歳の息子さん、ご主人と4人暮らしです。
外の天候を正確に把握するのがなかなか難しいマンション生活。香村さんも玄関を出てから上着を取りに戻ったり、1階のエントラスを出たところで雨に気づき、傘を取りに戻ったりすることがあったそう。おかげで、幼稚園バスに乗り遅れてしまったことも。
「部屋にものを取りに戻る時間を減らしたい」と考えた香村さん。まずは、家を出てからあわてて取りに戻るものを洗い出してみることにしました。
その結果はこちら:
- 帽子、傘などの日差しや雨をよけるためのもの
- マフラー、手袋、上着、カイロなどの防寒グッズ
- マスク
- ハンカチ、ティッシュ
- エコバッグ
そこで、これらを外から一番近い場所、玄関の大型収納に入れることにしました。玄関なら靴を脱がずに済むので、かなりの時間短縮になります。通常ならば、ここは靴箱として使用する収納。となると、気になるのは、靴の収納場所ですが、写真右手の白い扉つき収納に、家族4人分をすべて収めているのだそうです。
玄関収納の中は使いやすさを考えて、下の2段を子ども用、それ以外は大人用としました。子どものものは、本人たちが出し入れすれば「ぐちゃぐちゃポイポイ収納になるはず」と、上着は2〜3枚程度など、最低限の量をゆったり収納しています。
この仕組みをつくって1カ月たった頃、想定外のうれしい出来事が。それは、子どもたちが、帰宅後自ら玄関で上着を脱ぎ、ポイッとボックスにいれてくれるようになったこと。おかげで「また上着を脱ぎ散らかして!」というイライラともお別れできました。収納場所を変え、子どもが出し入れしやすい量にするだけで、小さな子どもでも片づけができるのだと、オーガナイズの力を実感したそうです。
あわててものを取りに行く、バスに乗り遅れる、脱ぎ散らかされた上着……。これまであったストレスは、仕組みをひとつ作ったことですっかり解消。忙しい朝の時間帯も、そして帰宅後も、心に余裕が生まれました。
玄関にこれほどのスペースを用意することはできなくても、「これだけは!」というものを厳選すれば、簡単に取り入れることができそうですね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
撮影・記事協力:ライフオーガナイザー 香村薫
ブログ:持たなくても忙しくても心地よく暮らせます
編集:会田麻実子