おはようございます。
ライフオーガナイザーの会田麻実子です。
前回に引き続き、埼玉県三郷市在住のマスターライフオーガナイザー、巽洋子さん宅のキッチン収納をご紹介します。
過去記事はこちら:
・メリハリと見え方がポイント!オープン収納のゴチャつき問題を解決
巽さんは、5年前に建てたご自宅に、ご主人と2人の娘さんとの4人暮らし。フロアの高さを変えて層を構成するスキップフロアを採用した2階建て6層構造の巽邸のキッチンは、階下と窓の外に広がる眺望を見下ろす場所にあり、明るく開放感にあふれています。
このキッチンで巽さんが心がけているのは、小学3年生と年長さんの2人の娘さんが、自然と料理や食材に親しむことができ、みんなでワイワイ料理する環境を整えること。そのために、キッチンは、フルフラットの対面型にこだわりました。
毎日使うお椀やグラスは、洗い終わったらトレーやボウルにのせてカウンターの上にセットして“しまいこまない収納”に。食器棚に出し入れする手間がいらないうえ、子どもたちの手も届きやすいので配膳のお手伝いも進んでしてくれます。お気に入りの手ぬぐいなどで目隠しすれば、いいアクセントにもなってくれますね。
休日には、子どもたちがキッチンに立ってホットケーキ作りをすることも。そんな子どもたちのために、ホットプレートはカウンター下にある二重構造の引き出しの上段に収納しています。ここなら子どもでも取り出しやすく、使った後もすぐに戻せます。
さらに、同じ引き出しの下段には材料を混ぜる時に使うボウル、すぐ隣の引き出しに泡立て器を置くなど、子どもたちがあちこち動くことなくホットケーキ作りができるように工夫しています。
休日の朝は子供たちにホットケーキを焼いてもらい、ママはベッドでのんびり…が夢という巽さん。今はまだ巽さんが近くにいないと無理ですが、子どもたちはキッチンに立って、一生懸命頑張っているそうです。
「自分でできることが、子どもの自信につながります。いきなり全部やらせるのではなく、少しずつ進めれば大丈夫です。結果としてあれこれ手を貸さなくて済むので、親はラクになりますし、残った時間は、親子でおしゃべりでも楽しみたいなと思っています」。
巽家の子どもたちが進んでキッチンに立ちたくなる秘訣は、子どもでも手が届きわかりやすく収納する工夫と、一つずつベビーステップで進め、確実に自信を育てる巽さんの関わり方でした。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てればうれしいです。
記事:油科真弓
撮影:川俣満博
編集:会田麻実子
ライフオーガナイザー 巽洋子