おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
今日は東京都新宿区在住のマスターライフオーガナイザー/クローゼットオーガナイザー、瑞穂まきさんのキッチンをご紹介します。
瑞穂さんのキッチンといえば、昨年10月に発売された「100% Real Kitchen」(日本ライフオーガナイザー協会監修、鈴木尚子さん責任編集、橋本麻紀さん企画・制作)でも8ページにわたって紹介されていました。
オーガナイズが行き届いたその様子を「見たことがある!」という方も、いらっしゃるかもしれませんね。
過去記事はこちら:
・あなたのキッチンが変わる!「100%リアルキッチン」は本日発売です
が!
片づけ収納ドットコムがご紹介するのは「その」キッチンではありません! 実は書籍の取材を受けた後に、築12年のマンションに引っ越されたという瑞穂さん。骨組だけを残して内装や設備を丸ごとデザインし直す「スケルトンリフォーム」を行ったご自宅に、ご主人と娘さん、そして3匹の猫と暮らしています。
今回はそんな瑞穂邸の、最新キッチンをご紹介します!
ご新居の様子はこちら:
リフォームで最も重視したのが、キッチン(上の写真、右手奥)です。
はっきりと頭のなかに、「シックでエレガント。プラスほんのりナチュラル」なビジュアルイメージがあったという瑞穂さん。そのイメージを完成させるため、ご自身が「惚れ込んだ」というグレージュの大理石キッチンカウンターをベースに、床や壁の色を決め、空間をつくり上げていきました。キッチンの奥には、食材や日用品などをストックするパントリーも備えています。
ストレートのI型キッチンとペニンシュラの調理台を2列で配置したオープンキッチンは、リビング・ダイニングとひと続き。清潔感のある、美しい佇まいです。
吊り戸棚に収納していたときは奥のものが取り出しづらかったグラスやカップは、収納場所を引き出しに変えることで取り出しやすくしました。
ふだん使いの食器やグラスは調理台に収納しています。大きなお皿は重さもあるので、重ねて収納すると下のお皿が取り出しづらくなることも。そこで下の棚には、大きめのお皿をブックスタンドを使って立てて収納し、必要なものをすぐに取り出せるようにしました。
瑞穂さんは料理を盛りつけるとき、使うお皿をあらかじめ取り出して調理台に並べておくそうです。調理後、振り向いた場所にお皿が並んでいれば、盛りつけもスムーズ。家族が配膳を手伝うとき、キッチンに立つ人と衝突してしまうこともありません。食後、洗った食器はいったん調理台の上に置いてから収納するので、扉が反対側にあっても手間にはならないとか。
調理台の向かいにはシェルフを造作。収納力をあげるためだけではありません。リフォームではコンセントやインターフォンの位置を移動できなかったため、それを隠す役割も担っています。コンセントの位置にあわせて棚板の高さを調整し、FAXや携帯電話の充電器、オーディオなどの収納スペースにしました。
シェルフに並んでいるカゴは、瑞穂さんが好きで集めているもの。インテリア雑貨としてだけでなく、こまごまとしたものの収納ボックスも兼ねています。手持ちのカゴの大きさを測って造作しているため、一番大きなカゴもきちんと収まります。
ここで編集チームが気になったのは、シェルフの棚板が固定式になっているところ。瑞穂さんにお聞きすると「棚板の高さが変えられる “ガチャ柱(棚柱)“は便利なのですが、見た目があまり好みではなくて…。キッチン奥のパントリー内、死角部分だけは可動棚を採用して、見える場所では棚を固定しています」
理由を聞けば納得!の使い分けです。パントリーの様子は、瑞穂さんご自身のブログでも紹介されていますのでチェックしてみてくださいね:
キッチンを整えるとき、「自分が料理をするとき、どんな動き方をしているのか」「どんな道具や雑貨、食器を持っているのか」など、細部にわたって“俯瞰”して動線計画や収納計画を立てることが大切です。
けれども、そこに立つたびにウキウキする「大好きなキッチン」をつくり上げるには、それだけでは不十分なことも。瑞穂さんのように、叶えたいビジュアルイメージをしっかりと持ってオーガナイズをすすめることで、機能性と美しさの両方を備えた、家族みんなの元気と笑顔、そして時間を生み出すキッチンができあがるのかもしれませんね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
記事:油科真弓
写真:川俣満博
編集:さいとう きい
マスターライフオーガナイザー/クローゼットオーガナイザー 瑞穂まき
ブログ:美人化計画