おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
今日ご紹介するのは、東京都新宿区在住のマスターライフオーガナイザー/クローゼットオーガナイザー、瑞穂まきさんのご自宅。
昨年、築12年のマンションへ引っ越すにあたり、骨組だけを残して内装や設備を丸ごとデザインし直す「スケルトンリフォーム」を行い、イメージ通りの空間をつくり上げました。現在は、ご主人と娘さん、そして3匹の猫と暮らしています。
これまでの記事:
・動線計画・収納計画だけじゃなかった! 理想のキッチンづくりに必要なもの
・扉を開けた瞬間、胸がときめく! クローゼットの「うっとり収納」
前回は、寝室にある壁面クローゼットをご紹介しました。画像右手のドアを抜けると↓
玄関へつながるウォークスルークローゼットがあります。ウォークスルーの壁一面に、家族の靴を収納するシュークローゼットを設置。脱いだ靴はすぐここに収納し、玄関には靴を出しっぱなしにしないように心がけているそうです。
「玄関に靴を出しっぱなしにしない」といっても、毎日その状態を維持するのはむずかしいもの。けれども瑞穂邸には、その流れをスムーズにする秘密がありました。実は、このシュークローゼットのすぐ奥に、洗面所への入り口が。帰宅して靴をしまい、そのまま手を洗う…という流れに沿ったレイアウトなので、無理なく玄関をすっきり保てています。
引っ越し前の瑞穂邸は、玄関に扉付きのシュークローゼットが備わっていたのですが、収納したまま出番のない靴も多かったそう。扉をなくすことで収納している靴すべてが見えるようになり、管理しやすくなったといいます。自分が持っている靴をきちんと把握できるので、「ついつい似た靴を買ってしまう」ということもなくなりました。
こちらは瑞穂邸の玄関です。
これほど便利な動線上にシュークローゼットがあっても、靴を脱ぎっぱなしにしてしまうご主人のために、専用のシューズボックスを設置(画像正面の白い扉)。ご主人が脱いだ靴をラクに収納できるだけでなく、うっかり脱ぎっぱなしになっていても気づいた人がさっと収納できるようになって、ご主人のストレスも、ご家族のストレスも軽くなりました。
ウォークスルーのシュークローゼットの向かいには、ご主人のクローゼットが設けられています。
引越し前は、ご主人のクローゼットにも扉をつけていたものの、閉めると中が見えないため、どうしても収納が雑になりがちでした。新居では扉のないオープンクローゼットを採用。中のものが常に目に触れるため、きちんと収納することを意識するようになったそうです。ワードローブを把握しやすくなり、必要のないものを買うこともなくなりました。
玄関寄りに置いた引き出しには、ご主人のアクセサリーや小物類を収納。引き出しにはそれぞれ「時計 ライター」「めがね サングラス」など、わかりやすくラベリング。引き出しの上にトレーを置いて、ポケットやバッグの中身の一時置き場に。ご主人自身でものを管理できる工夫のおかげで、瑞穂さんがあれこれ気遣う時間が節約できています。
「クローゼットといえば扉がついているもの」という考えを一旦手ばなし、使う人や収めるものに合わせて仕様を変えている瑞穂邸。クローゼットオーガナイザーとして活躍されているだけあって、どのクローゼットも「納得!」の設計でした。
「うちはリフォームの予定がないから関係ないわ」と思われた方! いえいえ、大掛かりなリフォームを行わなくても、クローゼットを「オープン」にする方法はありますよ。編集チームの中村さんの、こちらの記事も参考にしてみてくださいね:
・子どもが自分で片づけられる部屋づくり(中編): 1・2・3ルールなら簡単!かけ声は「いちっ、にっ、さんっ!」
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記事:油科真弓
写真:川俣満博
編集:さいとう きい
ライフオーガナイザー/クローゼットオーガナイザー 瑞穂まき
ブログ:美人化計画