おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
前回、前々回に引き続き、引越し経験11回のライフオーガナイザー、門野内絵理子さんに「入居後2日で片づく引越し」の手順をお教えいただきます。
これまでの記事はこちら:
・入居後2日で片づく引越し(1)引越し前にしておきたいオーガナイズ
・入居後2日で片づく引越し(2)荷解きのスピートは荷造りで決まる!
いよいよ今日は最終回! 搬入後の作業の進め方についてお聞きしました。
■1. 搬入後の片づけは、使用頻度の高い場所から
前回ご紹介した「考えない荷解き」を行えば、搬入中に大半の荷物があらかじめ決めておいた「ものの住所=置き場所」に収まります。搬入が終わったら、ほっとひと息つきたいところ……ですが、もうひとがんばり! 使用頻度・重要度の高い場所から順に、残った段ボール箱を開梱していきましょう。
一般的な家庭で使用頻度・重要度の高い場所といえば:
キッチンです。料理がスムーズにできるかどうか、食べなれた家庭料理を食べられるかどうかで、家事ストレスの度合いも、家族の精神状態も変わってきます。料理をする頻度の高いご家庭では特に、片づけはキッチンからスタート。その次に寝室、お風呂、洗面所など、使用頻度や重要度の高い場所から整えていくことで、普段どおりの暮らしにスムーズに移行できます。
■2. 入居後2日で片づく引越しのスケジュール
それでは具体的に、わが家(夫と0歳の息子、6歳の娘の4人家族)の入居後2日のスケジュールがどうなっているかご紹介します!
●搬入1日目
<午前:搬入>
自宅で搬入指示を行う人と、役所の手続きを行う人に分かれて行動します。
自宅で搬入指示を行う人:
・新居に置くだけで引越し作業が完了する家具や家電、衣装ケースなどは、配置図のとおりに搬入、配置してもらいます。
・スーツなどをハンガーにかけたまま運ぶ「ハンガーボックス」や、靴箱の靴をまとめて運ぶ「シューズボックス」は、収める場所まで運んでもらい、搬入と同時に開梱。そのまま配置まで終わらせます。
役所の手続きを行う人:
・ 役所で、転入届・児童手当・転校届・住民票取得・車庫証明届・免許証住所変更などの手続きを行います。
<午後:荷解き1>
・キッチン・洗面所の担当(快適に食事ができるように)と、寝室・お風呂の担当(快適に眠れるように)の、ふた手に分かれて作業を進めます。
・夕飯はいつもどおりに。
・夫の趣味のものは、夜のうちに段ボール箱を開けてもらいます。
●搬入2日目
<午前:荷解き2>
・夫が出社する際、不用品のゴミ出しを手伝ってもらいます。
・子ども部屋やおもちゃ、納戸や押入れなど、優先順位・重要度の低い場所の荷物を開梱。この時点で夫の判断が必要な荷物以外は片づけ完了を目指します。
<午後:荷解き3>
・昼食の後、買い物がてらご近所を散策して、子どものストレスを発散。
・夕飯はいつもどおりに。
・夫が帰宅したら、残りの段ボール箱を開けきって、引越し作業はすべて完了です。
※引越し屋さんの「スタンダードパック(梱包・開梱は自分で行うプラン)」の利用を想定しています。
■3. 段ボール箱が「景色」に変わる前に
入居後2日で普段どおりの生活が送れるようになったとしても、日常生活に影響しない荷物は箱に入ったまま、部屋の片隅に放置……。そうならないためにも、段ボール箱は必ずすべて開けきって「引越し完了」とすることが大切です。
経験上、引越し気分が保てるのは荷物の搬入後2週間くらいまで。以降は日々の暮らしに追われ、部屋の片隅に放置した段ボール箱が、いつしかわが家の「景色」に。引越し屋さんが段ボール箱を回収してくれる場合、引き取り日を引越し後1~2週間以内に指定すれば、半強制的に?開梱せざるをえなくなるのでおすすめですよ。
以上、3回にわたってご紹介した「入居後2日で片づく引越し」の手順。いかがでしたか? 荷物を右から左に移動させる引越しはなく、入居後2日目から快適な暮らしがスタートできる引越しの手順。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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取材協力:ライフオーガナイザー 門野内絵理子
編集:さいとう きい