おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
広島県在住のライフオーガナイザー、田中彰子さんは、ご主人と四男(15歳)との3人暮らし。数年前にリフォームをして、ホテルのように美しいだけでなく、ものの出し入れもカンタンになったという、田中邸の洗面所について伺いました。
記事・写真/田中彰子
編集/さいとう きい
■どうする?出し入れのたびに乱れるタオルの収納
洗面所をリフォームしたときの一番の目標は、「いつも雑然としているこの場所を、片づけやすい場所に変えたい」ということでした。
現在でこそ、夫と四男の3人暮らしですが、当時は次男(20歳)と三男(18歳)も同居していたため、男子4人の5人暮らし(23歳の長男は当時、すでに独立していました)。リフォームで、家族みんなにとって出し入れがラクな「カンタン収納」を目指すことにしたんです。
わが家の洗面所で雑然としがちなものといえば、タオルでした。
リフォーム前は、タオルを引き出しの中にたたんで立てて収めていました。家族が多く出し入れする頻度が高いせいか、あっという間に乱れて引き出しが開かなくなることもしょっちゅうです。
タオルを出すのも、戻すのもラクな「カンタン収納」がどんなスタイルかと考えた結果、「出しっぱなし収納」がベスト!という結論に。リフォーム後は、ホテルのバスルームをお手本にして、タオルを出しっぱなしで管理することにしました。
■「出しっぱなし」をスッキリ見せる2つのルール
タオルを出しっぱなしにしたことで、出し入れの負担は大幅にダウン。けれども、この収納方法は、一歩間違うと雑然とした印象になりがちです。出しっぱなしでもスッキリ見せるため、
1.出しておくのは使用頻度の高いものに限定する
2.ものの「色」や「形」を揃える
という2つのルールを取り入れて、家族が毎日使うタオルは同じ大きさ、同じ色で揃えました。
実は、タオルの「出しっぱなし収納」を採用したことで、思わぬ効果もありました。目につくところが乱れていると誰でも気になるようで、わたしだけでなく家族もタオルを丁寧にたたんだり、揃えたりしてくれるように。引き出しに収納していた頃よりも、ラクにきれいな状態をキープしやすくなりました。
■どうする?雑然としたカラフルな洗剤ボトル
わが家の洗面所で雑然としがちだったもうひとつのものが、洗濯用の洗剤です。見た目に統一感のないカラフルなボトルは「隠す収納」のほうがスッキリ見えます。けれども、子ども達が自分で部活のユニフォームを洗濯することもあるため、洗剤も出し入れのラクな「カンタン収納」が必須。
そこで、使用中の洗剤も「出しっぱなし収納」で管理してみることに。タオルの収納と同じ2つのルールをもとに、使う頻度の高い洗剤のボトルを「白」で揃え、中身がわかるようラベリング。出しっぱなしでも目障りにならないよう工夫しました。
洗剤の収納場所は、小窓の枠。洗濯機のちょうど真後ろだから、しゃがんだり背伸びしたりしなくても、ラクに洗剤を手にすることができます。手が届きやすい場所なので、ボトルの液だれもサッとひと拭き。掃除がカンタンになりました。
さらに、ここにも「おまけ」があったんです。洗剤を手に取りやすくなったせいか、中身が少なくなっていることに気づいた家族が、自発的に洗剤を詰め替えてくれるようになりました。
ものの出し入れがラクな「カンタン収納」「出しっぱなし収納」は、いつも雑然としていた洗面所を片づけやすい空間にしてくれただけでなく、家族が自然と手伝いたくなる「仕組み」まで生み出してくれたようです。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 田中彰子
ブログ:welcome home
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