おはようございます。
ライフオーガナイザーの会田麻実子です。
子どもがおもちゃを捨てられなくて…というのは、比較的よく伺うお悩みです。実は、わが家の小学4年生になる息子も…。今日は、そんな息子が、必要に応じて手放せるようになった経緯をご紹介します。
以前の息子は、ほとんど遊ばないおもちゃでも、「まだ遊ぶ」「これは好きだから、とっておくの」と言って手元に残したがるタイプでした。かといって、本当に遊ぶのかというとそんなこともなく…。「こっそり捨てちゃえ!」という悪魔のささやきが聞こえたことも、一度や二度どころではありません(笑)。
息子が変わったのは、小学生になった頃のこと。私の友人に赤ちゃんが生まれたのがきっかけでした。赤ちゃんを抱っこして、嬉しそうにしていた息子が、帰宅して一言。
「おもちゃ、○○ちゃん(赤ちゃんの名前)使うかな?」
その言葉を聞いて、驚きました。それまでも「もうお兄ちゃんだし、赤ちゃんにもらってもらう?」というような声がけをしていたけれど、一度も首を縦に振ったことはなかったのに!
息子は、もともと、見通しが立たないことがひどく苦手なタイプ。不安なことは避けるところもあります。もしかしたら、“誰”がもらってくれるのか、“どこ”に行くのかが漠然としていて不安だったのかもしれない…。そこで、“おもちゃの行く先”を息子に具体的に実感させるために、こんな工夫をすることにしました。
■譲った先を写真で見て不安を解消!
おもちゃを譲る際には、譲り先にお願いしてお子さんとおもちゃが一緒に写っている写真を送ってもらいます。小さい子が好きな息子は、「赤ちゃん遊んでくれてるね」「おもちゃも遊んでもらえて良かったね」ととても嬉しそう。今も変わらず続けていますが、誰がどんな風に遊んでいるかが分かって安心するようです。
■リユースショップは、楽しい経験を先に!
知っている人に譲るという、直接的で分かりやすい方法に慣れた頃、リユースショップでの売買を経験させることに。こちらは相手が誰なのか分からないので、少しハードルが高い方法です。そこで、まずは、本人にリユースショップで買い物をさせて、リユースショップは“便利で楽しい場所”というイメージづくりからスタート。頃合いを見て「使わないおもちゃを売ることもできる」という話をしました。自分がすでに買って遊ぶことを経験した後だったので、“誰か”が同じようにしてくれることがイメージできたようで、簡単にリユースショップに売りに出せるようになりました。
経験が不足していたことで不安を感じ、おもちゃを手放せなかった息子。おもちゃを手放したその先に”嬉しい”や“楽しい”があると分かったことで、必要に応じておもちゃを手放せるようになりました。
「うちの子、おもちゃが捨てられなくて…」というお母さん。捨てられないという子どもにも、子どもなりの理由がきっとあるはずです。よく見て聞いて、子どもの思いに耳を傾けることで、打開策が見つかるかもしれません。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 会田麻実子
ブログ:小さく暮らす。