レンタル収納スペースってどうなの? 捨てたくない! でも、収納する場所がない!人に代わって取材してきました

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

「ものを捨てたくない! でも、収納する場所がない!」

そんなとき、「レンタル収納スペース」を選択肢の一つとして考える人が増えているそうです。けれどもその実態がどんなものなのか、いまいちよくわかりません。

今回は「押入れ産株式会社」営業本部の木戸さんに、レンタル収納スペースについて詳しく教えてもらいました。

レンタル収納スペースってどうなの? 捨てたくない! でも、収納する場所がない!人に代わって取材してきました

押入れ産業が運営するレンタル収納スペース「PiO」のホームページ。第二のクローゼット、思い出の保管場所、オフィスの書棚といった使い方が想定されています。

 

■サービス内容に大きな差が!? 優良サービスの見分け方とは

ーー最近、街中のビルに「レンタル収納スペース」と書かれた看板がかかっているのをよく見かけます。以前は「トランクルーム」と呼んでいた気がするのですが、何が違うのでしょうか?

木戸さん: 押入れ産業では、収納専用のコンテナを倉庫の中で保管するサービスを「トランクルーム」、ビルの一室を間仕切りした屋内に荷物を保管するサービスを「レンタル収納スペース」と呼び分けています。けれども、ほかの会社では一括して「トランクルーム」と呼ぶところもあります。業界内での“明確な基準”がまだないため、サービス名だけでなく、サービス内容にもかなりバラつきがあるんですよ。

レンタル収納スペースってどうなの? 捨てたくない! でも、収納する場所がない!人に代わって取材してきました

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マンションの多いエリアに多く出店しているレンタル収納スペース「PiO」。「マンションに住む人が、広い部屋へ引っ越す代わりにレンタル収納スペースを借りることが多いから」なのだとか。

 

ーーサービス内容のバラつきとは、たとえばどのようなものでしょうか?

木戸さん: たとえば、湿度管理や掃除が不十分で、預けた荷物にカビが生えた…といった話を聞いたことがあります。サービスを選ぶときには注意が必要ですね。

ーー安心して荷物を預けられる運営会社を見つける方法はありますか?

木戸さん: ホームページや施設に『RS推奨マーク』がある会社を選ぶといいと思います。このマークは、厳しい加入基準のある「一般社団法人レンタル収納スペース推進協議会」に認定されていることを示すものです。押入れ産業も加入していますよ。

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「物品を収納するためのスペースが、安心・安全なサービスを提供できる施設であること」をレンタル収納スペース推進協議会が推奨していることを示す「RS推奨マーク」。

 

■どうしても捨てられない、捨てようか迷うものの避難場所

ーー押入れ産業のレンタル収納スペースは、どのようなサービス内容ですか?

木戸さん: 押入れ産業のレンタル収納スペース「PiO」は、適温・適湿に保たれたビルの一室を間仕切りした、コンパクトな空間に荷物を保管するサービスです。24時間365日、いつでも自由に出し入れできるので、気軽にご利用いただけますよ。

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レンタル収納スペース「PiO」への入室は、カード一枚でOK。ALSOKによるセキュリティ管理システムが完備されているそうです。

 

ーーどういったものを預ける方が多いのでしょうか?

木戸さん: 書籍、CDやDVD、アルバムや想い出の品、季節外の衣類や家電、節句人形、ゴルフバッグ、釣り道具、テニス道具といった趣味のものなど、本当にさまざまです。想い出のアルバムを保管しているお客様は「子どもが大きくなったときに渡して、捨てるか保存するかは本人たちに任せようと思う」とおっしゃっていました。

会社で借りるケースも多くあります。保管期限のある伝票類、販促物、防災グッズなどを社外に置くことで、職場を広く使うことができるそうです。

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快適な温度、湿度に保たれたフロアの各ルームには、ダイヤルキーを装備。万が一に備え、火災・水災・盗難・鼠被害まで、幅広い保険がセットされているとのこと。

 

木戸さん: サービス名の「PiO」は“Put in Order”の略。英語で“整理整頓”を意味します。ご自宅のクローゼットや本棚の一部として、整理整頓にご活用いただきたいと願ってスタートしたサービスです。

世の中は片づけブームで、必要なものだけ残してスッキリ暮らすシンプルな生活が提唱されていますが、それでもどうしても捨てられないものや、捨てようか迷うものってありますよね。そんな時に、レンタル収納スペースを気軽に利用してほしいと思っています。

 

■申し込みはインターネット上で完結!最短1時間で入室可能

ーーなんとなく、レンタル収納スペースの利用イメージが湧いてきました! そうなると気になるのが料金プランです。

木戸さん: 「PiO」の一番小さいスペースは幅90×奥行90×高さ100cm、約0.25畳のサイズで、利用料は月額2,900円(税抜)から。初期費用として月額利用料の約1カ月分がかかります。新しくオープンした施設では、契約期間に応じて月額利用料が割安になるキャンペーンを開催することもあるので、チェックしてみてくださいね。

レンタル収納スペースってどうなの? 捨てたくない! でも、収納する場所がない!人に代わって取材してきました
2017年5月1日オープンのレンタル収納スペース「PiO」西麻布店のホームページ。オープン記念キャンペーンとして、月額利用料が2カ月分無料になるほか、乗換割引、法人割引、運送割引なども。

 

ーー実際に申し込むには、どうすればいいですか?

木戸さん: 「PiO」のお申し込みはインターネット上で完結します。お申し込みフォームに必要事項を入力して、本人確認の書類のスマートフォンなどで撮ってアップロードするだけです。クレジットカードもご利用いただけます。最短1時間で利用開始(入室)できるんですよ。

ーー思った以上にリーズナブルで、手軽に申し込めることに驚きました! 木戸さん、今日はたくさんの質問に答えてくださり、ありがとうございました!

 

「大切なものなのに、自宅の収納スペースに収まらない」「頻繁には使わないものだけど、どうしてもまだ手放せない」 そんなとき、「捨てる」以外の選択肢をたくさん知っておくことで、片づけに対するストレスが減らせるのかもしれませんね。

 

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー さいとう きい
ブログ:SMALL SPACES: 狭くても快適に


【取材協力/写真提供】

・押入れ産業
・レンタル収納スペース PiO

【参考】
・レンタル収納・コンテナ収納・トランクルーム市場に関する調査結果 2013 – 市場調査とマーケティングの矢野経済研究所
・トランクルームサービスの実態に関する調査 2005|国土交通省
・レンタル収納スペース推進協議会

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