おはようございます。
ライフオーガナイザー/ファイナンシャルプランナーの長谷部敦子です。
以前、子どもの習い事に関する記事で、「中学生になるまでに子どもの大学費用を貯めるのがわが家の目標の一つ」と書きました。
参考記事:
>>子どもの習い事、どうする? 迷ったときに考えたい3つのポイント
今回は、なぜ中学生までなのか?いくらをどうやって貯めているのか?“わが家の場合”をご紹介します。
■「今」と「これから」貯めやすいのはどっち?
ふだん、仕事でも教育費に関するデータを目にしたり、わが家よりも大きなお子さんがいるご家庭の話を伺ったりする機会があります。そこで感じるのが、「子どもが中学生以降は出ていくお金が桁違いになる!」ということ。
塾代もかかるし、スマホを持つようになったり、食欲も旺盛になったりで、生活費もかさむはず。子どもの成長と比例して、貯蓄をすることはどんどん厳しくなりそうです。しかも、わが家の場合、下の子が大学卒業時に私は58歳!教育費だけではなく、自分たちの老後だって気になります。
そうは言っても、「小さい時期も案外お金がかかる」というのも正直なところ。ただ、わが家の場合、子ども本人が“したい”というより、親が“させたい”“してあげたい”と思うことにお金を使っているのが現実です。お金が“かかる”というより、“かけている”んですよね。子どもを大切に思うからこそではあるけれど、子ども本人が自分の意思で“したい”と思うことができたときにこそ、お金は使いたい。そう考えると、やっぱり「貯めどきは今!!」なんだと納得できるようになりました。
■将来の自由な選択のために「今」できること
「貯めどきは今!!」と納得しても、具体的な目標がないと、ついつい優先順位を間違ったお金の使い方をしてしまいそうになります。そこで、わが家ではまずは大学費用を貯めることを目標として設定しました。
まだランドセルを背負っている姿も想像できない、小さな子どもたちが、将来どんな進路に進むのか、今はまだわかりません。なので、両親のうち、よりお金がかかった方の進路を参考にすることにしました。
わが家の場合、夫が理系の私立大学、私は文系の私立大学に進学。理系の私立大学にかかるお金を調べてみると、理系の私立大学は4年間で約520万円(!)かかることがわかります。ちなみに、文系の私立大学だと約390万円。(文部科学省発表「平成26年度 私立大学入学者に係る初年度学生納付金平均額(定員1人当たり)の調査結果について」より)。
ということで、「中学生になるまでに1人520万円」がわが家の教育費を貯める第一目標となりました。
息子の中学入学は2025年だからあと8年。娘は2027年だからあと10年です。
いつまでに、いくら必要なのかが、具体的な数字で把握できると、一気に現実味も増して気が引き締まるし、「今、何をしたらいいのか?」が考えやすくなります。
■貯め方のコツはいかに手をつけにくくするか
わが家の場合、結婚当初に夫婦それぞれが加入した「低解約返戻金型終身保険」を学資保険代わりに考えています。子どもたちがそれぞれ高校3年生のときに解約すれば、約300万円/人に。残り220万円/人を中学入学までに貯めるので、生まれたときから考えると、毎月約13,000円/人貯める計算です。この220万円分は自動積立定期預金と投信信託に分けて貯めています。
中学3年生まで支給される児童手当は、一人満額約200万円(所得制限に該当しない場合)にもなるので、これも教育費の大切な財源となっています。生活費に紛れてしまわないように、生活費とは別の口座に振り込まれるようにしています。
保険や積立、投資信託などを利用するのは、“殖やすため”というより、“手をつけないため”という理由が一番です。もちろん殖えたらうれしいけれど(笑)。
必要なお金を調べたり、貯める方法を考えたり、一時的に時間を取られましたが、勝手に引き落とされて、勝手に貯まる仕組みを作ったお陰で、ふだんは教育費の心配をすることなく、生活できています。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 長谷部敦子