おはようございます。
ライフオーガナイザーの白石規子です。

わたしたちの暮らしには、家電が欠かせません。でも、壊れてしまったら？ ゴミとして手放す？　ゴミだとしたら何ゴミ？　判断が難しいものも多いですよね。神奈川県横浜市在住のライフオーガナイザー下川美歩さんに、小型家電リサイクルについて伺いました。

記事・写真：下川美歩
編集：白石規子

ライフオーガナイザー／リユースオーガナイザーインストラクターの下川美歩です。
壊れてしまった小さな家電はどのように手放していますか？　電池で動くおもちゃは、何ゴミ？  実は“リサイクルできる”のです！

■小型家電リサイクルとは？

2013年にスタートした“小型家電リサイクル法”。デジタルカメラやゲーム機などの使用済小型電子機器の再資源化を促進するための法律です。生活で使用するほぼすべての家電製品が対象となっています（家電リサイクル法の対象となるエアコン、テレビ、冷蔵庫・冷凍庫、洗濯機・衣類乾燥機を除く）。

小さな家電をゴミとして捨てるのは間違いではありません。でも「リサイクルしないのはもったいない！」小型家電には、鉄、アルミ、金、銀、銅やレアメタルなどの貴重な資源が含まれていて、リサイクル金属として取り出すことができます。天然資源の少ない日本ですが、暮らしの中に紛れている「都市鉱山」にはたくさんの資源が眠っているそうです。

■わが家の不用品がメダリストの胸に輝くかも？

このリサイクル金属を使って、“あるもの”をつくるプロジェクトが始まっています。それは、“都市鉱山からつくる！みんなのメダルプロジェクト”。 全国各地から集めたリサイクル金属で、“東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の約5000個の金・銀・銅メダルを作る”というもの。東京2020大会をきっかけに、持続可能な社会の仕組みを作る取り組みです。

■使用済み小型家電の回収方法は？

メダルプロジェクトに参加するためには、メダル専用の回収方法を利用します。

① ボックス回収
主に、携帯電話・デジカメ等の小さなサイズの小型家電が対象です。自治体または認定事業者が、公共施設（市役所等）や商業施設等、全国約7000か所にボックスを設置しています。

② 宅配回収
宅配便で小型家電の回収を受付けできるのは、国の認定事業者であるリネットジャパン（株）。インターネットで申し込むと、希望日時（年中無休）に自宅の玄関先まで回収に来てくれます。

なんとパソコンの回収は無料！ 古いパソコンや自作のパソコンなど、処分が有料になってしまうパソコンも無料です。証明書が発行可能な消去サービス（有料）もあるそうなので、不用になったパソコンをスッキリ手放すいい機会になりそう。

他の小型家電も一緒に回収できるので、回収ボックスに入らないサイズの小型家電がある場合にも便利ですね。

③ 拠点回収
ほとんどの小型家電が対象です。
自治体（クリーンセンター等）または認定事業者が指定する場所への持ち込みとなります。

わたしの住む横浜市の場合、ボックス回収では、投入口（30×15cm）に入る長さ30cm未満の、電気・電池で動作する製品が対象です。

市庁舎など公共施設のほかに、スーパー（イオン・イトーヨーカドー）の店頭に回収ボックスが設置されています。ふだんの買い物ついでにボックスに入れることができるので、リサイクルのハードルがぐっと下がりました。また、家電量販店（エディオン・ケーズデンキ）では回収ボックスに入らない大きなサイズの小型家電も回収しています。一部有料となりますが、買い換えの際にリサイクルできるのは便利ですね。

プロジェクトへの参加状況や、回収方法・回収品目等の詳細は、お住まいの自治体ごとに異なるので、確認してみてくださいね。

わが家の不用品がオリンピックのメダルになると思ったら、ちょっと手間をかけてもリサイクルしたくなりますよね。手放したその先を楽しみに、リサイクルしてみてはいかがでしょうか？

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ライフオーガナイザー／リユースオーガナイザーインストラクター　下川美歩
ブログ: 自分をかえる、暮らしがかわる!