おはようございます。
ライフオーガナイザーの中村佳子です。
「教えて!ライフオーガナイザー」は、編集部に寄せられた「パーソナルなお悩みに対する、パーソナルなアドバイス」を記事として配信する、片づけ収納ドットコム開設2周年の特別企画です。
これまでの記事:
ダイニング・キッチンをスッキリ見せつつ、お気に入りのものを飾るには?【教えて!ライフオーガナイザー(1)】
ダイニングのオープン棚をスッキリ&使いやすくするには?【教えて!ライフオーガナイザー(2)】
モノがいっぱい!どこから手をつけたらいいかわからない!問題の解決策とは?【教えて!ライフオーガナイザー(3)】
L型のキッチンの収納を使いやすくするには?【教えて!ライフオーガナイザー(4)】
5回目となる本日は、miwaさんのお悩みへのアドバイスです。
目次
■リビング&ダイニングに子どものモノが溢れて落ち着かない…
miwaさんは、ご主人、長男7歳(小2)との3人家族。2LDK+書斎の2階建てにお住まいです。
「1階は寝室(ベッド)と身支度のグッズで埋まっているので、子どものモノは2階のリビング&ダイニングにあります。が、仕切りのない部屋なのですっきりせず、いつのまにか落ち着かない部屋になってしまいました……」とmiwaさん。
その他にも、
「小学2年生の子どものために1階にも子ども部屋を作った方がいいのか」
「でも、子どもはまだまだママと一緒がいいと言う」
「だったら今までどおり2階でいいとは思うけれど(私も可能な限り2階で勉強も遊びもしてほしいと思う)、学校に加え毎日の習い事の用意、そしてこれからもますます増えそうな子どものモノはどうしていけばいいだろう」
と、考えれば考えるほど思考が着地しないご様子です
■落ち着かない原因は、モノが”多い”よりも”混ざっている”こと
「モノが多いから落ち着かない」と考える人は多いですが、「モノが多くてもまとまっている、おしゃれに見える」家はたくさんありますよね。では、同じモノの量で雑多な印象がする家とすっきり感じる家の違いは何なのでしょうか。
それは同じ空間でも”モノの住みわけ”がしっかりとされているかどうかです。
たとえば、1枚目の写真。
リビングの壁際に子どものデスクが置いてあり、子どもスペースのような気もしますが、よく見てみるとTV台の横、TVの前にもおもちゃが。
別角度の写真では子ども用のポスターがあちらにもこちらにも貼ってあるのが見えます。
まずはこの「リビングに子どものモノもある」という状態を、「リビングの〇〇の壁際に子どものモノがある」に変えましょう。お子さんのものを全部、集めてみてください。ポスターも全部です。
集めると、もちろんその場所は溢れると思いますが、そこから「よく使う・使わない」、「これは1階で保管にしよう」「勉強関係は書斎でもいいかもしれない」と、片づけのプランが進んでいきます。まずは住み分けして全体量を把握してくださいね。
集めるだけでも、リビング全体で見るとすっきり感が増すのがはっきりとわかります。
■仕切りがないなら仕切りを作るという手もあり
もしも、DIYが好きならば「仕切りを作ってしまう」という方法もあります。必要なのは壁なので家具ほど難しいものではありません。
大きな家具のTV台とピアノ。この重さを活かして大きなすのこのような板壁を作り、挟み込みます。
そうすると、存在感のあるピアノがリビングから隠れ、区切ったはずなのに空間は開放的に見えるはずです。さらに、板壁の裏側にフックを取りつければ、リビングから死角になる場所にカバンなどを掛けられる収納スペースを作ることもできます。
■「洋よりも和の雰囲気が好きです」その一言いただきっ!
ライフオーガナイズでは「いかにモノをすっきり収めるか」よりも「どんな暮らしをしたいのか」を大切にしています。
そこでヒアリングの最後にチラッとでてきたmiwaさんの一言が気になりました。
『片づいたらどんな時間を過ごしたいですか?』という私の質問に、
「すっきりしたら木の家具と植物が似合うような、癒される空間で過ごしたいです。洋よりも和の雰囲気が好きなんです」
最後の「洋よりも和が好き」。何気ない一言ですが、これがとても大切な一言。
それならば、1つのプランとして、ダイニングに置いてあるダイニングテーブルをやめ、TV前に座卓(ローテーブル)を置いて食卓にする、という手もあります。理想とする和のインテリアなら座卓もしっくりきます。
座卓にすることで、ダイニングテーブルを置いていたスペースが空くので、そこに子どもの机・おもちゃ収納を持ってくれば、キッチンからも目の届く、子ども部屋のようなパーソナルスペースが完成します!
大がかりなような気もしますが、“理想の暮らし”を思い描いたときには十分現実的なプランかもしれません。
モノが溢れているときは、「とにかくモノを捨てないと」「スペースにきちんと入れないと」ということが気になります。もちろんモノを減らすことが必要な場面はたくさんあります。ただ「何を減らすかは」は「理想の暮らし」をしっかり思い描いてからにしてくださいね。
「教えて!ライフオーガナイザー」は、まだまだ続きます。次回は、また別のお悩みにお答えする予定です。楽しみにお待ちくださいね。
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ライフオーガナイザー 中村佳子
ブログ: おかたづけのじかん