おはようございます。
ライフオーガナイザーの手塚千聡です。
わが家の子どもたちは5歳と3歳。毎朝起きてトイレに行ったあとは、洗面所で自分の身支度を整えます。まだまだ気分でムラはありますが、気づけばすっかり準備が終わっていることも増えてきました。
その秘訣は、“身支度が一カ所で済むこと”、出し入れしやすい“ゾーニング”と“収納方法”の3つでした。そんなわが家の洗面所収納をご紹介します。
■洗面所を子どもたちの身支度スペースに
1年ほど前、平日の朝があまりに忙しくて、「子どもたちの身支度を、あちこちうろうろしながら手伝っている。ここを見直そう!」と思い立ちました。
目をつけたのが、洗面所。子どもたちが洗顔や歯磨きなどで立ち寄るついでに、「洗面所で着替えもできたらスムーズなのでは?」と考えたのです。あちこちに移動すると、小さい子どもは他に気になることが増えるものですよね。わが家の場合、洗面所がキッチン脇にあり親の目が届きやすいのもポイントでした。
そこで、当時キッズスペースの押入にしまっていた衣類や園グッズを、洗面所に移動させることにしました。
■子どものゴールデンゾーンに注目
まず考えたのは、子どもが自分で出し入れできる場所に子どものための収納場所をつくること。子どもの手が届く場所は大人に比べて限られますので、造り付け収納の低いスペースは子どものものを最優先にしまうことにしました。
実際に子どもたちに試してもらったところ、洗面台下とリネン庫の下半分が使いやすいことがわかりました。
出し入れしやすいゴールデンゾーンは目から膝の間といわれます。身長からそれぞれの数値を割り出す計算式もあるので参考にしてみてくださいね。
●目線の高さ=身長×0.9
●膝の高さ=身長×0.25
※参考 近藤典子著「近藤典子の『片づく寸法』図鑑」講談社、吉本とも子著「収納家具いらずの片づけ図解百科」主婦と生活社
■出し入れともに楽なのは引き出し式
次に出し入れしやすい収納方法です。
子どもたちの平日の衣類を入れておくのは、いちばん容量の大きなリネン庫の下段にしました。扉をあけると、高さ調節可能な棚板がついています。
兄は制服があるので私服3セットほどを手前に直置きにしていますが、それ以外は100均のボックスを入れて引き出しのような使い勝手にしました。いちばん上がケアグッズと予備服、真ん中2段が兄分、下1段が妹分。トップス、ボトムス、下着&靴下、体操服などのアイテム別になっています。
引き出しとして使うボックスは、軽くて蓋がないのが重要なポイント。軽いと小さな子どもでもボックスごと取り出して選べますし、戻すのも苦になりません。たたんだ衣類は立てて、すべてがみえるように。ボックスの上部にスペースを空けておくと中身ものぞけますし、子どもも手をかけやすくておすすめです。
洗面台の引き出しには新たに保育園グッズをしまいました。
こちらはスライドレール付きの引き出し。以前から引き出し下段にはパジャマとパンツを入れていました。当時1歳だった娘でも自分でパジャマを取ることができたくらい、子どもにはうってつけの収納。しかもお風呂上がりに引き出しひとつで身支度が完了するので、重宝しています。
そして、引き出し上段には、登園時に必要なタオルや巾着などをしまうことに。保育園グッズは年が違うと必要な物も変わりますので、アイテム別のこまかい分類はやめています。子どもでもひと目ですべてが把握できるくらいのサイズのボックスに、立てて収納しています。
一般的に、リネン庫はタオル類、洗面台下は化粧品や掃除道具、ストック品など大人が管理するものが置かれることが多いと思います。大人にとっては決してゴールデンゾーンではない高さなので、あまり頻繁に使わないものの置き場にもなりがち。わが家も以前はそうでしたが、子どもたちのゴールデンゾーンだとわかると、もっと積極的に活用したくなりました。
湿気や間取りによっては、洗面所が必ずしも便利な場所ではないかもしれません。そんな場合は親の目が届きやすい場所に“ゴールデンゾーン”と“引き出し収納”を意識した身支度コーナーを作ってみるのもおすすめです。
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ライフオーガナイザー 手塚千聡
ブログ : 不機嫌にならない暮らし