おはようございます。
ライフオーガナイザー/一級建築士の和田さや子です。
「家族がコレクターなので、家にモノが溢れて困っている」というご相談をときどき受けます。まわりから見れば、「そんなにたくさん必要?」と思うモノでも、本人にとっては“宝物”。そして、その“宝物”をどう保管しておきたいかは、意外と人によって違うものです。
家族にストレスにならず、本人も満足ができるコレクション収納について、3人のタイプの違うコレクターの事例を見ながら考えてみたいと思います。
■持っているだけで満足タイプ
以前、片づけサポートに入った方は、ゲームのコレクターでした。ゲームや攻略本やゲームキャラクターグッズで棚がいっぱい!もうこれ以上棚には入らないので、新しいゲームを買っても入れるところがない。とは言っても、遊び終わったゲームは手放せない。
「どんな形で手元に残すのが理想か」を話し合った結果、ご本人が選んだのは「キングジム」のニュートラルボックス でした。同じデザインの箱がS、M、L、XLと4サイズ、3色のカラーバリエーションがあります。
とっておきたいモノと箱の大きさを検討して、4種類の箱を買いました。
この箱が優秀なのは、箱にコレクションを入れた状態で撮影した写真と、箱のナンバーを専用アプリで記録しておけるところ。「あのゲーム出したい!」と思ったら、写真を見てすぐに、該当の箱を探すことができます。
また、棚がいっぱいになったら、クローゼット代わりに使っている押入れの奥にカラーボックスをおいて並べることにしました。滅多に取り出すことはないので、出しにくくても大丈夫。見た目が揃っているとテンションが上がると喜んでいらっしゃいました。
■コレクションは自分だけで楽しみたいタイプ
わが家の夫は、スターバックスのタンブラーを集めるのが趣味です。自分で買ったり、友人がお土産にご当地タンブラーを買ってきてくれたりしたので、気づけば所有数は100個にも!!今は、飾っておけるスペースがないので、箱にまとめて押入れの天袋に入れています。
この写真はコレクションの一部…
次の住まいを検討するにあたって、「コレクションをどうしたい?」と尋ねたところ、「人に見せるために飾るつもりはない」と言うのです。日に当てると劣化する恐れもあるし、自分だけが楽しめるよう、小屋裏にでも棚を作ってぞろりと並べたいんだそうです。
ここであれば、子どもたちに荒されることもなく、安心してコレクションを楽しむことができますね。
■見せて飾りたいタイプも家族と尊重しあえば円満
ライフオーガナイザーの山崎ゆかりさんのご主人も、コレクターです。最初は、コレクターであるご主人のものばかりが、リビングに並んでいることにモヤモヤしていたゆかりさん。ライフオーガナイズを学び、ご主人の価値観も、自分の価値観も大切にしたいと思い、リビングの飾り棚を半分ずつ使うことにしたそうです。
テレビボードの上の飾り棚。向かって右側がご主人のコレクション、左側がゆかりさんのお気に入りを飾るスペースです。
どんなに仲の良い家族でも、それぞれ「大切だな」と思うものは違って当たり前です。また、その“大切なモノ”をどう取っておきたいかも人によって違います。「目につくところに飾りたい」「ひっそりと自分だけで楽しみたい」「宝箱にしまっておきたい」、それぞれの理想のモノの持ち方を一緒に見つけられるといいですね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
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一級建築士/ライフオーガナイザー 和田さや子
ブログ:建築士×ライフオーガナイザー®と建てる“忙しくても片づく家”