“食器棚は購入しない”という選択もアリ! 使い勝手から考える「食器棚のカタチ」

おはようございます。
ライフオーガナイザーの白石規子です。

どこのご家庭でも、毎日かならず使う食器。持っている数も、種類も、使うタイミングも、ご家庭によってちがいます。“キッチン収納を食器棚として活用する”際のコツを、大阪府在住の一級建築士・ライフオーガナイザーの和田さや子さんに、伺いました。

記事・写真・イラスト:和田さや子
編集:白石規子

"食器棚は購入しない"という選択もアリ! 使い勝手から考える「食器棚のカタチ」

こんにちは。一級建築士・ライフオーガナイザーの和田さや子です。
収納のカタチシリーズ、今回のテーマは「食器棚」です。

少し前までは、家具として食器棚を購入するのが定番でしたが、最近では“食器棚をわざわざ買わない”という選択をする方が増えています。

「そもそも、キッチンが狭くて食器棚を置くスペースがない」
「食器棚の出し入れが面倒で、結局いつも同じお皿しか使っていない」

そんなストレスを解消する、食器棚のカタチを考えてみましょう。

■対面キッチンで食器収納に向くスペースは、2つ

今回は対面キッチンに食洗機がある間取りを事例に取り上げてみました。
食器棚として利用するのにオススメのスペースは大きく分けて2カ所あります。

1.キッチンの中はゴールデンゾーン
2.食卓の近くは使用頻度の低いもの向き

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それぞれ、どんなカタチにすると使いやすいか考えてみましょう。

■ゴールデンゾーンに引き出しタイプの食器棚

背面カウンターに食器収納のスペースをつくる場合は、食洗機との近さを大切に!
食洗機の前に立ったまま、食器が戻せる距離がゴールデンゾーンです。

"食器棚は購入しない"という選択もアリ! 使い勝手から考える「食器棚のカタチ」

背面収納は食器以外にも家電やごみ箱、ストック品などを収めるので、たくさんのスペースを食器のために用意することは難しいかもしれません。カウンター下の中央のキャビネットだけを、食器のために用意してみましょう。

引き出し収納は奥まで見渡せるので、奥行きの深いキャビネットに特にオススメです。高さを変えることで、大きさや深さの違う食器を上手に収めましょう。

■ゴールデンゾーンにオープンタイプの食器棚

アクション数の少ない収納にこだわる方は、目線の高さに扉のないオープン棚を用意するのがオススメ。高さを欲張らず、手の届く範囲にしてくださいね。

"食器棚は購入しない"という選択もアリ! 使い勝手から考える「食器棚のカタチ」

吊り戸棚の奥行きが深いと食器が置きにくくなるので、30~35cmの奥行きがオススメです。

■食卓の近くには、“魅せる食器棚”

このスペースで食器が収まらないときは、食卓の近くに、費用頻度の低い食器を集めてみてください。来客用の食器や、イベントのときに使うような食器であれば、収納場所がキッチンから少し離れても大丈夫です。

ガラス扉にして、お気に入りの食器を“魅せる収納”にするのもいいですね。

"食器棚は購入しない"という選択もアリ! 使い勝手から考える「食器棚のカタチ」

食器棚を置くスペースがなくても、キッチン収納をうまく活用して、ストレスのない収納方法を見つけることができます。
自分と家族にあった「食器棚のカタチ」を探してくださいね。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

一級建築士・ライフオーガナイザー:和田さや子
ブログ:シンプルで心地良い暮らしをつくる

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