おはようございます。
ライフオーガナイザーの梅野優子です。

木々が芽吹き始め、日差しもあたたかくなる春は、気分も軽やかになりそうなイメージですが、実は環境の変化や寒暖の差など、自律神経に負荷がかかることが多く、ストレスを感じやすい時期なんだそうです。

不安を感じたり、落ち込んだりしているときに、「元気出していこう！」などと、気合いでポジティブになろうとしてもなかなか難しいですよね。

そんなときは、いきなり“ポジティブ”を目指すのではなく、まずは“落ち込んだ状態”を“普通に戻す”スモールステップから始めることがおすすめです。

■体が動かない…ときは、受動的な“五感”を利用する

たとえば、気の合う友人と食事へ行ったり、大好きなお花を買って飾ったり、ということは、ストレス解消や元気を出すためによさそうな方法ですよね。でも、落ち込んでいるときや、不安が大きいときは、そんなアクションを起こすこと自体が難しい……と感じること、ありませんか？

そんなふうに“能動的”なアクションが難しいときは、“受動的”な「五感」を利用する方法がおすすめです。

■まずは即効性がある「嗅覚」から

長男は定期的にリハビリに通っているのですが、そのリハビリの先生から「嗅覚は脳にいちばん早く届く刺激である」と教えてもらったことがありました。そこで、まずは好きな香りをあちこちにあらかじめセットしておくことにしました。

まずは、毎日必ず通る玄関にお気に入りのルームフレグランスをセット。

そして、ほぼ毎朝乗る車の運転席ドアポケットのドリンクホルダーに、片手で中身が出せるポンプタイプのハンドクリームをセット。

やたらと赤信号にあたってしまう日や渋滞のときなど、ちょっとイラっとしそうな場面でも、好きな香りで気持ちがやわらぎます。

バッグの中には、出先でもすぐに手に取れるようアロマオイルをしのばせています。

たしかに、香りによってスッと気分が切り替わることが多く、即効性を実感しています。

■「視覚」「聴覚」「触覚」も気分の切り替えに効く

嗅覚以外にも、「視覚」「聴覚」「触覚」で快いものを動線上にセットしてみました。

・視覚

好きなフレーズを印刷してフォトフレームに入れたものや、手入れがラクなグリーンを、いつも座る場所から見えるところへ飾っておいたり

・聴覚

いつもそばにあるスマホで聴ける音楽アプリを利用したり

・視覚＆触覚

運転時の信号待ちのときに、見て触って癒されるグッズを車に置いておいたり

ひとつひとつは小さなことですが、これらを、自分の毎日の動線上にちりばめておくことがポイントです。

■五感の中でも「味覚」は自分のタイプを見極めて

五感と言えば、美味しいものは心をほぐしてくれることも多いですよね。ですが、わたしの場合は、ストレスや不安が大きいときは、どうしても食べすぎてしまう傾向があるのです。そのため、味覚だけは、“落ち込んだ状態”のときではなく“普通”の状態のときに、気分をよりよくするためのお楽しみとして利用するようにしています。

この五感を利用する方法は、東風平さんの記事を読んで見つけたもの。
＞＞＞ストレスと上手に付き合えるお守り、「コーピングリスト」作りのすすめ

この方法がとてもいいなと思い、実践してみたのですが、自分で作ったリストなのに、取りかかりやすいものと、そうでないものがあることに気づきました。「どうしてだろう？」と考えてみたところからたどりついたものです。

これからの時期、コーピングリストも作っておくと安心ですね。

動けない、やる気が出ないときは、こちらの記事も参考に：
・片づけたいけど動けない！ 簡単にできるやる気を出す3つのコツ
・「朝は眠くて体が動かない」人は必見！　ゆとりを生み出す2つの“やる気スイッチ”
・がんばり屋のお母さんに贈る　こころの健康を保つための「プチ入院」のすすめ

あなたは生み出された時間で何をしますか？
何をしたいですか？

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー　梅野優子
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