おはようございます。
ライフオーガナイザー&メンタルオーガナイザーの松林奈萌子です。
廊下収納には日用品や書類を入れると便利?タンスには衣類だけしか入れちゃダメ?収納の使い方はもっと自由に楽しく使っていいのです!
モノで溢れた家の中から「私の好き」を見つけ、マイスペースに丁寧に配置していったら、開けるだけでもドキドキワクワクする収納に大変身。3人のクライアント様の「パワースポット収納」を紹介します。
■過去の私がパワーをくれる、花と花器が並ぶ戸棚
マンションで4人暮らしをしている30代のクライアント。リビングダイニングに隣接する洋室の戸棚に、かばんや書類、こまかなモノがたくさん詰め込まれていました。部屋も心も溢れんばかり。毎日子育てと家事に追われ、今にも泣き出しそうなほどに悩みを抱えていました。
お住まい全体を片づけていく中であちこちから出てきたのは、可愛いプリザーブドフラワー。「趣味で昔よくやっていたんです……。今はそんな余裕がなくて」。大好きなものだけを厳選し、戸棚の中に飾るように収納していくと、表情がどんどん明るくなり、一番のお気に入りの場所に変身。
一人静かに眺めるだけで「昔の私」が応援してくれているような気持ちになれる、と話してくださいました。その後、新たな目標が出てきて、自分の人生を楽しむことを再開されています。
■大好きな口紅とピアスを眺め、毎朝テンションが上がる廊下収納
3人暮らしの40代のクライアントは、都内一等地の便利なマンションに引っ越してきて、とりあえず開梱して収納にものを詰め込んだだけ、という状況でした。
立地や便利さを優先したため、個人スペースを広く設けることはできず、可愛いお品をたくさんお持ちでしたが、家の中に押し込められている状態でした。
中でも、大好きでたくさんコレクションされていたのが、口紅と色とりどりのピアス。ライトを廊下収納の中に設置し、口紅とピアスを収納して、おでかけ前の身支度コーナーを作りました。
遊びにきた親戚や友人が扉を開けても、「見てほしい」と思えるぐらいの収納に大変身です。小さなお子様を抱えながら毎朝出勤前の身支度を楽しまれています。
■おもてなしがしたくなる仙台箪笥の引き出し
マンションでひとり暮らしをする50代のクライアントは、定年後の第2の人生についても考え始めていらっしゃいました。仕事も学びも充実しているけれど、部屋の中にも引き出しの中にも書類や小物がいっぱい。お気に入りの仙台箪笥も、中にはモノが無造作に押し込められていました。
食に関するお仕事柄、食器も食材もこだわりのモノをたくさん揃えているのに、収納の中でひしめきあっていました。そこで、自分自身が本当に使いたいかどうかで厳選し、仙台箪笥の中に飾るように収めました。
引き出すだけで、幸せな気分になれる引き出しに大変身です。作業後にさっそくお茶を淹れてくださいました。
自分のスペースがたくさん取れなくても、自分の”好き”を見つけ、スペースを作ると、自宅はもっと楽しくエネルギーチャージされる空間になります。収納の中に「しまう」だけはなく、収納の中に「飾る」ことで、自分の人生観や価値観を映し出すものが素敵なオブジェになり、慌ただしい毎日に小さな輝きと活力を与えてくれますよ。
既成概念にとらわれない収納の使い方はこちらにも:
・絵本棚はすぐに使わなくなる? 意外な活用法が見つかりました
・靴以外も入れて快適に! 自分らしくアレンジした玄関収納例
・キッチンのデッドスペースに何を入れる?あえて「使いこなさない」と決めた収納の使い方
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
マスターライフオーガナイザー&メンタルオーガナイザー 松林奈萌子
HP:子どもが帰りたい家は子どもが伸びる家「知的好奇心を育む片づけと仕組み作り」