おはようございます。
ライフオーガナイザーで防災士の田宮絵理です。
わが家では、日中、家族が仕事や学校などそれぞれの場所で過ごすことが多く、巨大地震が起こった場合、親子ですぐに会うことが難しい状況を想定しています。そこで、手作りの避難カードを携帯し、万が一のときに連絡が取れなくても「誰がどこにいるか」がわかるように備えています。
日中家族がバラバラに過ごすことが多い共働き家庭におすすめの、避難カードについてご紹介します。
■過去の災害から学んだ被災時の最悪な状況を想定する
わが家は山に囲まれた地域にあり、トンネルや山道を通って市街地に通っています。阪神大震災直後はトンネルや山道が通行止めになり、私の父は復旧するまでの数カ月間、大きく迂回をして、時間をかけて通勤をしていました。
再び大震災が起こると、同じ状況になる可能性があります。ここ10年間でも、山道が豪雨のため通行止めになってしまったことがありました。夫も私も市街地で働くことが多いため、日中に巨大地震が起こると自宅に帰れない可能性もあります。
帰宅困難な状態で通信障害になってしまうと、子どもたちと連絡が取れないといった最悪の状況が現実となる可能性も十分あります。
■家族がバラバラでも安心!避難カード作成のポイント
最悪の場合、家族が職場や学校それぞれの場所で過ごしていても、お互いの所在が把握できれば安心感が生まれます。そこで、家族の居場所を確実に確認できるよう、避難カードに必要事項を記入することにしました。
手作りの避難カードには、子どもたちの避難先に加えて、夫と私の職場から近い避難場所を調べて記入。パソコンで手作りしたカードは、厚紙に印刷をして携帯しています。
■避難カードを持ち歩くだけで不安が一つ解消
避難カードを携帯していれば、家族がどこの避難所にいる可能性が高いかわかるので、自分の身に何かがあった場合、他の避難所にいる家族に伝えることもできます。
カードはコンパクトなサイズなので、子どもたちは学校で常に携帯できるようランドセルに、夫は常に持ち歩くお財布に、私は必要なものをまとめた0次防災ポーチに入れて携帯しています。
夫は避難所を調べるきっかけとなり、どこに行けばいいか知ることができたので安心したそうです。
この避難カードを作るきっかけとなったのが、2024年1月1日の能登半島地震でした。元日は、大切な人と一緒に過ごすことが多く、家族がバラバラになる不安は少なかったかもしれません。しかし、もし平日の日中に同じ規模の地震が起こったらどうなるかを真剣に考え、オリジナルの避難カードを作成しました。カードのおかげで不安が減り、家族の防災意識も高まりました。
子どもの防災対策に関する記事はこちらにも:
・保育園児から始める子どもの避難対策。親子でできることを年齢別に紹介
・【防災】いざというとき、子どもだけで食事できる? 子どもと選んだ備蓄品と収納の工夫
・子どもと大人の「防災ポーチ」は、「何が心配?」を話し合って準備し防災意識をアップ!
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ライフオーガナイザー 田宮 絵理
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