おはようございます。
ライフオーガナイザー/ファイナンシャルプランナーの長谷部敦子です。
満足いくお金の使い方をするためにも、まずは今の使い方を知ること。そこからわかることがたくさんある、と心から実感していますが、それでもやっぱり、家計の管理はめんどくさいという気持ちがなくなることはありません(笑)。
以前、ご紹介した「レシートで家計を管理する方法」。
参考記事:
>>レシートで家計を管理!“めんどくさい”とうまく付き合う3つのポイント
今回は、実際に毎月の支出を把握するために何をしているのか?その具体的な手順をご紹介します。
■続けるには“ざっくり”くらいがちょうどいい
「固定費」(毎月決まった金額が出ていくもの)に関しては、定期的に見直しをして無駄のない状態にしているので、普段はほったらかしにしています。毎月チェックしているのは、いくら出ていくかがわからない「変動費」についてのみです。
とにかく買い物をしたら必ずレシートをもらいます。インターネットで買い物をした場合も、納品書など金額がわかるものを置いておきます。日々意識するのは、「とにかくレシートを集める!」これだけ。
レシートがもらえないものに関しては、100円単位は気にしません。1,000円以上はメモをしてレシート代わりに。ここを厳密にしようとすると、途端にめんどくささがアップして、続かなくなります。目的は支出を“ざっくり”把握することなので、厳密さよりも続けることを優先しています。
■やる気になれるおまじないは「10分あればできる!」
レシートは「食費」「日用品費」「娯楽費」「その他」「特別費」に分けて(複数の費目が含まれているレシートは金額の大きい方に。これも“ざっくり”で!)、「無印良品」のポリプロピレン小物収納ボックスに入れています。
月末になったら一段ごとにレシートを取り出して合計金額を出していきます。ちなみに、先月5月分のレシートは全部で72枚(普段はレシートの枚数は数えていませんが、ボリューム感をお伝えしたくて数えてみました)、集計には10分もかかりませんでした。「10分あればできる!」そうわかっていることで、取りかかるときの腰の重さは格段に軽くなります。
集計結果がわかれば、山は乗り越えたようなもの。わが家の場合は、結果をExcelに入力していきます。固定費はすでに入力してあるので、5つに分けた費目ごとの合計金額を入力するだけで、今月の全体の支出が予算内かどうか、がすぐにわかります。
パソコンを開くのがおっくうに感じることもあるので、スマホにExcelアプリを入れて、スマホから入力できるようにもしています。
手書き派の人はノートに書くのもいいですね。Excelにしても、ノートにしても、年間の使い方を一覧できるようにしておくことで、季節によってのお金の使い方の違いなども把握しやすくなります。
■集計を次に生かすための一人反省会
わが家の家計管理には、何円のきゅうりを買ったか、といったこまかい情報はまったく必要ありません。「食費」「日用品費」「娯楽費」「その他」「特別費」というこの5つで、それぞれにどれくらい使っているかがざっくりわかれば十分です。
ただ、その中でも「特別費(不定期に出ていくお金)」は家計への影響が大きいので、ひと手間かけてでも把握しておきたいもの。なので、未来の自分に申し送りをする気持ちで、詳細を残しておきたいものに関しては手帳にメモをしておきます。
支出が予算内だった場合はここまででOK! クレジットカード利用分のレシートだけはクリアファイルに保存し、残りはすべて処分します。
残念ながら赤字だった場合は、レシートを少し細かく見ていき、「無駄な買い物はなかったか?」赤字の原因を探ります。当然、買うときには「必要」だと思うから買うのですが、少し時間が経って、赤字だという結果がわかった“今”だからこそ、「要不要」を冷静に判断できたりもします。
一人反省会が終われば、赤字だった場合もクレジットカード利用分以外のレシートは処分して、1カ月分の支出チェックが終了です。
自分の知りたいことだけがわかる家計管理にサイズダウンすることで、手間とストレスを減らすことができています。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 長谷部敦子