おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
今回ご紹介するのは、東京都世田谷区在住のライフオーガナイザー、尾崎千秋さんの“鍋”の持ち方。自宅のキッチンで「いつでも人が呼べるおもてなしレッスン」を開催している尾崎さんは、鍋をいくつ持ち、どのように管理しているのでしょうか。
■多い?少ない?広いキッチンに収納している鍋は13個
人を招くための段取りやメニューの組み立て方、華やかに見える料理の盛り付け方などが学べるセミナーを主催する尾崎さん。ライフオーガナイザーの間でも、ひときわ“料理上手”として有名です。
尾崎邸のキッチンカウンターは横長で、ダイニングテーブルも兼ねています。背面には、床から天井まである大型の収納スペースも完備。さぞかしたくさんの調理道具が収まっているのだろうと思ったら、鍋類の数は13個とのこと。
■すべての鍋はガスコンロ付近に集中収納
数が厳選されているせいか、尾崎邸ではすべての鍋がガスコンロ付近にまとめて収納されていました。下の写真、上から反時計回りに:
1)尾崎さんが持っている鍋類のすべて。
尾崎さん「これが多いと思うのか少ないと思うのかは、人それぞれかとは思いますが、『おもてなしレッスンをやっているのだから、もっと多いと思ったわ』という方もいるでしょうね」。
2)ガスコンロ下の開き戸に、取っ手の取れる「ティファール」の鍋2個、フライパン2個を重ねて収納。
3)ガスコンロ背面の収納スペースに、アルマイトの大鍋、圧力鍋、せいろ、小さめの土鍋。
尾崎さん「アルマイトの大鍋は、独身の時、実家にあったものを持ってきて以来、30年以上使っています。1年に1、2度トウモロコシを茹でるためだけのものです。数本ならレンジでチンでもいいけれど、北海道の実家から10単位で送られてくることがあるので、ある程度の大きさの鍋がどうしても必要。使用頻度が低くても手放せません」。
■よく使う鍋、なくても困らない鍋、食器がわりの鍋
厳選されている鍋のなかでも、よく使うものは限られているそうです。下の写真、左から順に:
4)いちばんよく使う鍋は、「ティファール」の4つの鍋。
尾崎「『ティファール』の鍋とフライパンは、それぞれ大小を重ねて収納しているため、下にある鍋を使いたいときには、上の鍋を持ち上げる必要があります。でも、ほとんど上にある鍋を使っているので特に問題ありません。つまり、よく使う4つのうちでも、上にある2つの鍋でほぼ事足りているということになりますね」。
5)なくても困らない鍋は、17cmの両手鍋、15cmの片手鍋、19cmのフライパン。
尾崎さん「ちょっと小さめの鍋は、少ない量を作るときに使います。持っているからたまに使っていますが、なければないで困らないと思います」。
尾崎さん「今回、鍋の数を数えてみて改めて思ったのは、『私って鍋の数や種類にこだわりがないんだ』ということ(笑)。自宅でおもてなしレッスンをしているせいか、私=料理好きというイメージがあるようですが、私にとっては作る楽しさより食べる幸せのほうが重要。誰かが美味しいものを作ってくれるなら、自分で料理しないと思います(笑)」。
6)鍋というより器がわりに使っているというのが、大小の土鍋と「ラーメン鍋」。
尾崎さん「鍋料理はもちろん、ご飯を炊いたり、パエリアや石焼ビビンバ、アヒージョなども土鍋で作ります。グラタンなどのオーブン料理に使うことも。土鍋類は、持っている鍋の中でも割とこだわって選んでいます。他の鍋と違って、このままテーブルに出すことが多いので、私にとっては食器に近い感覚。料理するときはまったく鍋にこだわりがないのですが、食べるときに使うなら少しでも好きなもので食べたい!というのがその理由です」。
ちなみに、尾崎邸でも鍋の蓋はガスコンロ下の開き戸にかけて収納されていました。取り付けているのは、「ニトリ」の「鍋ふたラック(シンクドアヨウL)」です。
前回ご紹介した、料理上手なかみてさんのお宅では、鍋の数が26個とやや多めでした。
・料理上手に聞く!「鍋と蓋の収納法」いくつ持ってる?どう収めてる?(その1)
それもあって、今回ご紹介する料理上手の尾崎さんのお宅でも、鍋の数が多いのかと思いきや、予想に反して13個とやや少なめでした。鍋の数は違っても、「美味しいものを作るのに大切なのは、鍋の数より美味しいものを食べたい!という気持ち」というのが、料理上手なふたりに共通する考え方。
そんな思い込みに縛られず、自分が扱いやすいものを、管理できる数だけ持てばいいのかもしれませんね。
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ライフオーガナイザー 尾崎千秋
ブログ:ラクに!楽しく!おうちしごとのすすめ
写真:さいとう きい(1〜2枚目)、尾崎千秋(3〜5枚目)
編集:さいとう きい