おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。
お引越しをきっかけに、オーガナイズサポートのご依頼を継続していただいているY様。共働きのご夫婦、小学校低学年の兄妹、産まれたばかりの赤ちゃん、とっても明るい5人家族です。「もっと楽にストレスのない暮らし」を目指し、ライフスタイルが変わる場面ごとに、オーガナイズサポートの依頼をいただいています。
そんなY様、ちょうど産休に入られたときのこと。小学生のお子様と一緒に学習机の片づけに取り組まれました。今回は、片づけ作業の前にいつもやっている、あることを聞くことから始めました。
■「どうしたい?」と聞くことで片づけるゴールが明確に
これまで、いつも物が多い学習机の上を見ると、「片づけなさい」と言ってきたY様。2年生のお兄ちゃんほーくんは、なかなか片づける気になりません。Y様は、そんなほーくんをみて「片づけられない息子」と、思うこともあったとか。
今回、片づけ作業の前に、「どうしたい?」、をほーくんにも聞いてみることに。すると、ほーくん、「何もなくして、スッキリしたい」と、はっきり言ったそう。「息子にもちゃんと思いがあることがわかり、親として反省しました」「“片づけて”は数えきれぬほど言っているけど、“どうしたい?”なんて言えてませんでした」、とY様。さて、自分で片づけのゴールを決めることができたほーくん。Y様はあるものを用意しました。
■「スッキリボックス」の目的は、兄妹それぞれ違ってOK!
Y様が用意したのは、2つの「空き箱」。ほーくん、妹のはーちゃん、1つずつ渡しました。この箱の通称名は、「スッキリボックス」。机の横が置き場所です。箱の中には、どんなものが入るのでしょうか?
お兄ちゃんのほーくんは、最初は、本やノートを箱に入れていました。「机の上を何もないスッキリさせたい。だけど、ものは捨てたくない。捨てたくないものの置き場所」、机の上をスッキリさせることが目的です。
箱に入れる目的が明確になったことだけで満足な、ほーくん。箱にはシンプルに「スッキリボックス」と書くだけ。妹の1年生のはーちゃんは「机の上には好きなものを飾りたい。すべてを飾ることができないので、飾らなかったものを入れる場所」、飾れないものを保管することが目的です。
箱には、はーちゃんが見たら嬉しくなる絵を描きました。「よみたいとき、よんでもいいよ」(笑)。好きな絵を描いたら、箱を見るだけでも嬉しくなってくるのだとか。絵を書くことで、さらに嬉しい箱にグレードアップです。
それぞれ目的が明確になり、自分が納得する箱として使うようになりました。
■捨てるから始めないことでできた「物をもつ基準」
実は、これまで「捨てる」ことが苦手だったY家の兄妹。
お兄ちゃんのほーくんは、とっておきたいものも“しぶしぶ捨てるしかない”という選択。妹のはーちゃんは、「片づけ気分」になれば、リズムよく残すものを選ぶことができるのですが、楽しくないと、やる気が出てきません(笑)。
それが、スッキリボックスを作ったことで、2人に変化がありました。スッキリボックスに入ってる物が増えると、手放せなかった作品なども「もういい、捨てる」と、自分で決めるようになったほーくん。あっさり処分することに、Y様はびっくり。どうやら、ほーくんは、「とっておくもの」の基準が少しずつできてきているよう。
一方、妹のはーちゃんは、「飾りたい」と箱の中にとっておいたものも、時間をおいて見直すと「あー、これまだあったんだ」「いらない」と判断することが増えました。スッキリボックスに入れることは、冷静になる時間をとることにつながっているよう。2人ともいつのまにか、とっておく目線より選ぶ目線に変わってきているようです。
「同じ“一時保管箱”でも、兄妹で、考え方も、モチベーションの保ち方も違うことがよくわかりました」、とY様。ゴールが明確になることで、やる気が出てきたほーくん、楽しく取り組むことで、やる気が出てくるはーちゃん。明るいY邸から、笑いながら作業してるところが眼に浮かぶようでした。
ご夫婦・ご家族で「どうしたい?」を共有できることが増えていくほど、「もっとこうしてみたら?」「これどう?」と言った前向きな会話になることが増えた、とY様。ご家族の中での日常的な会話が、ほーくんやはーちゃんにも馴染んでるのかもしれませんね。
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ライフオーガナイザー 秋山陽子
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