おはようございます。
ライフオーガナイザーの水谷のぶこです。
私はライフオーガナイザーとお寺の奥さんとしての仕事をしています。お寺の奥さんは、お寺と住職を陰で支える裏方の仕事。その中でも広い境内と建物の掃除はかなりの時間と労力を使います。「イヤだな」「しんどいな」でやっていると辛い仕事になってしまいますし、お寺のこと、家事、子育て、自分のこと……と役割もたくさんあるので、1日掃除だけをしているわけにもいかず、時間はできるだけ有効に使いたいと考えています。
とはいえ、「やらない」「楽する」ことばかりを考えるのも、お寺の教えとは違うようにも感じます。きれいに整った境内は気持ちが良く、凛とした空気感はお参りする人の心も整えます。お寺にとって「掃除」はやはり大切なことです。
そこで、便利な掃除用家電を取り入れつつ、お寺にとって大事な、手で行うお掃除もするようにしました。そのバランスについてご紹介します。
■お寺ってこんなに掃除するところがあるんです
庫裡(くり)と呼ばれる住居スペースの掃除の他に、拙寺では本堂、位牌堂、薬師堂、書院、外のトイレ、境内(庭)、墓地を掃除しなければなりません。すべてを毎日するわけではありませんし、私だけがするのではなく、家族、バイトのお掃除スタッフさんとみんなで協力してやっていますが、それでも広いので時間はそれなりにかかります。
年に何度かは、法要などのために、普段より特に気を配って丁寧に掃除をしなければならないこともあります。夏は暑く、冬は寒い。秋から冬にかけては境内の落ち葉の掃除も大変です。
■便利な掃除家電はお寺にはもってこい
そこで拙寺は積極的に便利な掃除用家電を取り入れています。
掃除機は、コードを気にせず自由に動けるコードレス掃除機を使用。何もない広いスペースだからこそ活躍する、ロボット掃除機を使うこともあります。長い廊下は、電動のモップを使えば、体に負担をかけずにきれいに拭き掃除ができます。
落ち葉の季節には、箒だけでなく、落ち葉用掃除機を使うことで、たくさんの落ち葉を一気に集めることができて時間短縮になり、忙しい朝、寒い朝も快適に掃除をすることできます。私は、広いお寺にこそ、便利な掃除用家電は欠かせない存在だと考えています。
■家電はバランスよく取り入れ、手仕事も大切に
掃除用家電を使うことで、掃除スタッフさんも体への負担が減り、快適に仕事ができるので、長年お手伝いをしてもらえていますし、家族や私は、時短によって生み出された時間で、他の仕事も以前よりスムーズに進むようになりました。
けれども、便利な家電だけに任せっぱなしにするのは、「掃除は自分ですることが大事。掃除も修行」の教えに反しているようにも感じてしまいます。そこで考えたのが、掃除用家電を使いながら人も動く方法です。
・窓拭きを手仕事でしている間に、畳はロボット掃除機に掃除してもらう。
・住居スペースはロボット掃除機に任せて、人は本堂を掃除する。
・前回ロボット掃除機を使った場所は、次回は人が掃除する。
・トイレ掃除は自分でやる。
・広い場所はモップで拭き掃除をしても、狭い場所は手で雑巾がけをする。
昔ながらの手仕事の掃除と便利家電を併用することで、教えに反することなく、心も体も気持ちよくお勤めができながら効率よく時短にもなっています。細かい気配りは、家電やロボットではわからないので、人が動くこともお寺の掃除には大事なことです。
手でお掃除する気持ちよさも大事なこと、と感じている方もいらっしゃると思います。お寺のお掃除の効率化、何かのヒントになれば幸いです。
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あなたは生み出された時間で何をしますか。
何をしたいですか。
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 水谷のぶこ
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