おはようございます。
ライフオーガナイザーの佐藤美香です。
冷蔵庫の片づけ現場では、よく「冷蔵室のいちばん上の段が、使いづらい」「何を入れて良いかわからない」というお悩みを伺います。そんなときに私がおすすめすることの多い方法を、いくつかの事例でご紹介いたします。
■事例1:「使いづらい」なら、思い切って棚板を外してみる
棚板があることで、「使わないといけない」と思われる方が多いのですが、「無理に使わなくても、いいのですよ」とお伝えしています。小柄な方は、最上段に手が届かない場合もあります。それならば、いちばん上の棚板をとって、手の届く位置を広く使えるほうがラクになることも。
こちらは、以前冷蔵庫のオーガナイズでお伺いしたお宅の冷蔵室の写真です(お客様より掲載のご許可をいただいています)。小柄の奥様は、最上段には手が届かないため、取っ手のついたカゴを使っていました。けれども、カゴの中身が見えないため、中身を使い忘れる・ダブリ買いするなどの原因となっているようでした。
「こまかな仕分けは苦手」ともおっしゃっていたので、棚板を外し、できた大きな空間に、毎日使うプロテインやヨーグルトをまとめて置ける場所を作りました。
■事例2:高さをいかして、好きなもの置き場にする
「手が届かない」ことがメリットになる場合もあります。たとえば、自分だけのご褒美お菓子。「子どもに見つかると食べられてしまう」なんて場合は、お子様に見えづらい最上段は絶好の隠し場所です。自分のためのご褒美お菓子なら、忘れる心配もないですしね(笑)。ライフオーガナイザーの託麻みゆきさんのお宅では、最上段はアルコール置き場にされているそうです。
350ml缶1ケース(24本)とアルコールと割るための炭酸500㎜12本を、購入したらすぐに冷蔵庫に入れているそうです。350ml缶を縦に重ねられるように、いちばん上の棚板の位置も調整されています。ビールなどは強い振動が加わると味の劣化つながるので、ドアポケットより庫内が適しています。最上段にアルコールをまとめて管理するのもいいですよね。まさに好きが詰まった場所!(大量にまとめておく際は、棚板の耐荷重をご確認ください)
■事例3:便利な道具で使いやすくする
わが家の冷蔵室の最上段の高さは14㎝ほど。とはいえ、食材をまとめ買いするわが家では、高さ14㎝ほどでも、大切な収納スペースです。手前は、350ml缶を立てて入れることができますが、奥に傾斜があるため、350ml缶を奥まで並べて入れることはできません。けれども、アルコールや牛乳・豆乳のストックをまとめて収納したい。そこで、「ニトリ」の「冷蔵庫整理トレー 350mL缶用」を使用しています。
350缶を横にして5本入ります。トレーに傾斜があり、缶が前に転がってくるので、残り1本になっても、手前からとることができます。このトレーを2つ使うことで、350ml缶を10本、その他の飲み物も一緒に収納できるようになりました。
さらに、わが家の冷蔵庫は、フレンチドアタイプ(2枚のドアが左右に開く)なので、左側には夫が飲むアルコール、右側には飲み物のストックを置くようにして、片方のドアだけ開ければ済むようにしています。
あまり人に見せることがないためか、他の場所に比べて、冷蔵庫って後まわしにされがちです。けれども、毎日使う場所だけに、使い勝手がよくなることの効果も大きいですよ。
冷蔵庫の収納方法は、こちらの記事でもご紹介しています:
・3つのピッタリが気持ちいい!冷蔵庫の中の棚と引き出しを、ダイソーの収納グッズで簡単に作る方法
・全部見えるから使い忘れなし!わかりやすく使いやすい冷蔵庫収納の工夫
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ライフオーガナイザー 佐藤美香
ブログ:愛家