おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
今日は、埼玉県さいたま市在住のライフオーガナイザー/レジデンシャルオーガナイザー、本間ゆりさん宅をご紹介します。
本間さんは、2LDK+WIC(ウォークインクローゼット)のマンションに、ご主人と8歳の息子さんとの3人暮らし。入居7年目です。
もともと3LDK+WICだった新築マンションを、入居前に現在の間取りにリフォームされたとのこと。
「新築でリフォーム!?」と驚かれるかもしれませんが、実は本間さんは一級建築士の資格をお持ちです。
豊富な現場経験と建築・インテリアの知識を活かし、綿密に収納計画、動線計画を立てた結果、入居前のリフォームがベストという結論にたどりつきました。
新築時は隣接する部屋と仕切られていたため、今よりずっと小さかったというリビング・ダイニングスペース。
「ゆったりくつろげる空間にしたい」と考えた本間さんは、入居時のリフォームで部屋の壁を撤去し、リビング・ダイニングと一体化。あわせて、キッチンの吊戸棚やカーテンボックスを取り外し、今のように視界の開けた、広々とした空間にしました。
リフォームで部屋を広くしたことによって、大きな収納家具を設置することも可能に。収納棚として活用しているクローゼットはあえて奥行きの深いものを選び、収納を1つにまとめるように工夫しています。ダイニングテーブルも、大きめのサイズを選択。
小さな家具をいくつも置くより、大きな家具を厳選しておくほうが、視覚的に空間を広く見せる効果があります。
「圧迫感がある」「部屋が狭くなってしまう」という理由で、奥行きのある家具を敬遠する人は少なくありませんが、本間さんは収納を1つにまとめるため、意図的に奥行きのある家具をリビングに設置しました。
収納棚として活用しているのは、「IKEA」の「パックスワードローブ」。
以前ご紹介したマスターライフオーガナイザー、森下邸では「インテリアや建材の大型カタログが収まるように」と、「IKEA」の「ベストーシステム」の奥行き40cmを選ばれましたが:
・住まいの中のオフォスづくりの鍵は、“片づけ”をスイッチにする仕組み
本間さんが採用した「パックス」は、それよりさらに深い60cmのタイプ。
棚板を入れ、A4サイズのファイルボックスを奥と手前に2つ収納することで、同じ幅で2倍の書類が保管できます。建築家という職業柄、長期間自宅に保管しなくてはらない書類が多い本間邸ですが、この仕組みのおかげで一元管理できているとか。
文房具などのこまごまとしたものは引き出しに。こうしておけば、引っぱり出したときに引き出しの中のものがすべて見渡せ、必要なものがすぐに見つかります。ダイニングテーブルに座ったまま、振り向くだけで取り出せ、戻せるので、片づけも負担に感じません。
「入居前に新居のインテリアを考えるとき、収納計画や動線計画もしっかり立てておくことが大切です。入居してから家具の配置を変えたり、収納スペースをリフォームしたりするのは、思いのほか大変な作業になります」という本間さん。
収納計画、動線計画を先送りせず、暮らしをスタートする前にじっくり考えておくことで、入居後の暮らしにゆとりが生まれるのかもしれませんね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
記事:油科真弓
写真:川俣満博
編集:さいとう きい
レジデンシャルオーガナイザー 本間ゆり
HP:暮らしデザイン