日本ライフオーガナイザー協会代表理事の高原真由美です。
昨日に引き続き、2023年12月に開催された日本ライフオーガナイザー協会カンファレンス(年次総会)のレポートをお伝えします。
カンファレンス2日目は、『”あのころの未来にぼくらは立っているのかなぁ”変化を受け入れ可能性を解き放とう!あのころとこれから〜15年間変化トークリレー』と題し、今回のカンファレンス開催地である中部チャプター在住メンバー11名によるトークリレーからスタート。
ファシリテーター:内藤さとこさん
左上から、小澤美和子さん、西郷愛さん、うえむら智子さん、中矢くみこさん、あさおかまみさん、井上有希さん、花村久美子さん、水谷優さん、西川明美さん、大城ちえこさん
JALO15周年を記念して、ライフオーガナイザーの資格を取得して間もない人からベテランオーガナイザーまで、15年前と今の自分について語っていただく企画でした。過去の秘蔵画像を公開いただきながら語るそれぞれのストーリーは、本当にさまざま。つい想いがあふれ、涙がこぼれる人も。
これからの皆さんの15年が、ますます素敵な日々でありますように!
続いてのプログラムは、『収納プランニング実践講座受講者成果発表』。
2023年に新しくスタートしたスキルアッププログラム「収納プランニング実践講座」。
プログラムディレクターの高山一子さん、宇高有香さん、中村佳子さんから、講座の内容について。1期講座受講生の松尾真琴さん、石橋まなみさんが、課題の成果発表を行いました。
この講座は、お客様のご希望と家全体のインテリアに合わせて収納内部までスタイリングを提案できる知識を学ぶことができるスキルアップ講座。単に美しい収納を作るだけでなく、再現可能で維持ができる収納の配置や使い方をすることも基本にしている実践重視のプログラムです。収納の知識以外にも、自分の魅せ方や収納のプロとしての発信の方法、そして仕事への姿勢も学びます。成果発表では課題となったInstagramのリールをそれぞれ紹介頂きました。
ランチタイムには、次年度のカンファレンス開催地である北海道チャプターの招致タイムも。北国と言えば・・・で有名なあのドラマのあの方や、北海道を本拠地とする野球チームの応援として大人気のキツネダンスも登場し、大盛り上がりの時間となりました。
ランチタイムに続いてのプログラムは、昨年に引き続いての開催となる『第2回SDGs AWARDS』。
さまざまなジャンルからのエントリーがあった中で、2023年のグランプリとなったのは、岡山県在住の日名由香さん。タイトルは「学校閉校オーガナイズ」。
出生率の低下など、さまざまな事情で地域の子どもが減り、やむなく学校を閉校せざるを得ない環境。小学校でセミナーを行ったことがきっかけで学校閉校オーガナイズのプロジェクトに参加した日名さん。単に閉校の準備を進めるだけでなく、地域の皆さんの繋がりが生まれ、その後、災害時に役立つ拠点にしていくという仕組みづくりは、まさにライフオーガナイズの幅広さを感じられるプロジェクトではないでしょうか。
(左から、SDGs委員会委員長 石井純子さん、準グランプリ受賞の小宮久美子さん、グランプリ受賞の日名由香さん、進行の佐藤たまきさん)
以下、下記の方が受賞されました。
■準グランプリ:『「訳あり着物」は宝の山!アップサイクルで大復活』
東京都在住 小宮久美子さん
■審査員特別賞:『SDGsに取り組む企業にオーガナイズで内面の働き方改革を』
岡山県在住 安藤 雅子さん
審査を行っているJALO SDGs委員会からは、すべてのエントリーをグランプリに!というくらい充実した内容だったとのコメントが。ライフオーガナイザーとの親和性も高いSDGsが、今後もさらに身近なものとなっていくことを期待しています。
続いては、『石川県金沢市黒崎産業(株)ショールームプロデュース業務大公開!』。
2023年9月にオープンした、JALOプロデュースの黒崎産業株式会社様金沢ショールームについて、私と理事の吉本ともこさんで、基本のプランニングからショールーム内に設置するアイテムのこだわりまでをご紹介しました。お近くにお住いの方は、ぜひ見学に訪れていただけるとうれしいです。
海外からのライブ配信で行われたプログラムは、『「治す・救う」ではなく低減という選択肢/オランダのベテランオーガナイザーから学ぶ ハームリダクションをホーディング(溜め込み)に適用する方法とは』。
毎年、海外のベテランプロフェッショナルオーガナイザーに登壇いただいていますが、本年はオランダからヒルデ・バーダイク様に講演いただきました。なんと時差は8時間。日本で14:00からのプログラムなので、オランダは朝6:00。最初のご挨拶は「Good Morning!」でした。
カンファレンス締めとなるプログラムは毎年恒例、イベントオーガナイザーであり本部講師でもある渡邊奈都子さんが担当。タイトルは『クロージングワークショップ なぜあなたは働くの?〜幸せに働くことを科学的に考える』。
企業にお勤めしながらライフオーガナイザーの資格を取得し活動される方もいらっしゃいますが、個人事業主が多数派であるライフオーガナイザー。「働く」ってなんだろう?なぜ私は働いているんだろう?忙しく過ぎていく日々では忘れてしまいがちなことですが、このワークショップで、自分が幸せに働いていることに気づき、現在地を見直す機会になった人も多いのではないでしょうか。どうせ働くなら、幸せに働きたいですよね!
2017年以降JALOでは、台湾、中国、香港の団体と提携してコンテンツを提供、資格認定講座を開催しています。今回、2019年の東京開催ぶりに中国から11名が来日!香港からのメンバー4名は初めてのカンファレンス、さらに台湾からもオンラインで参加くださいました。
JALOカンファレンスの2日間以外にも数日間日本に滞在し、当協会監修の南海プライウッド株式会社名古屋ショールームの見学や日本のライフオーガナイザー宅への訪問、収納グッズを扱うショップに足を運ぶなど、日本を満喫されたようです。
すでに来年のカンファレンス(北海道札幌市開催予定)にも参加したい!というお話があり、意欲的に活動する姿勢にこちらも気が引き締まる思いです。
もちろん、読者の皆さまもライフオーガナイザーという職業に興味がある、JALOカンファレンスに参加してみたい!という方は、ぜひお仲間になってくださいね。いつでもお待ちしていますよ!
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