おはようございます。
ライフオーガナイザーの松林奈萌子です。
タワーマンションや新築マンションでは、スタイリッシュな空間を重視するため、パントリーや戸棚の形状や配置が特殊で、効率的な収納をすることが難しいことがあります。
クライアントの事例から、使いにくい収納スペースの使い勝手を良くする方法をご紹介。限られたスペースだからこそ詰め込まず、棚の中に「見せる」や「整列美」を意識するのがポイントです。
■Before:細くて奥行きのある使いにくいパントリー
タワーマンションにご夫婦でお住まいのクライアント。「パントリーとして使っている戸棚が細くて奥行きがあり、使いにくいのでアドバイスが欲しい」とご相談を受けました。お伺いすると、コの字ラックを使うなど工夫はされていましたが、無造作にモノが詰め込まれていました。
よく使われるものが前に溜まってしまい、奥のものが取り出しにくく、何が入っているかがわからい状態です。開けるたびに萎えてしまうということでした。
■解決策:「見せる」を意識した“列”収納
細く奥行きの深い収納は、効率を求めてたくさん入れようとするのではなく、「見せる」や「整列美」を意識すると、管理もできるようになります。
まずはすべてを出して中身をチェック。本当に必要なものだけに厳選すると、意外と量は少なくなります。ふだんよく使用するお茶類や乾物などは白い収納ケースを並べて入れ、それ以外のものは下記のように収納しました。
① 手の届かない上段には、お気に入りで手放せなかった空き箱を「陳列」
② 調味料の在庫は、余白を持たせて「整列」
③ 定期便で届く食品や防災用ストックは、賞味期限を見せて「配列」
■After:開けて楽しく取り出しやすいパントリー
パントリーがダイニングテーブルから見える位置でもあったことから、来客に見られることを想定して、敢えて見せることを意識しました。そうすることで、キレイをキープしやすくなりますし、取り出す際にも楽しんで準備ができます。
「開けるときに自信が持てるようになりました」とクライアント。サブスクで届きっぱなしだった食品や防災用ガスボンベも、在庫数や賞味期限が一目瞭然になり、忘れないように食べたり差し上げたり使用したりと、循環がしやすくなりました。
細くても奥行きがあるパントリーや戸棚は、ギチギチに入れず、「見せる」を意識した収納がおすすめです。収納用品を駆使して量を詰め込むより、量を減らし余白を持たせた収納をすることで、気分が高まり、自然と整理整頓が習慣化しますよ。
整列美を意識したキッチン収納はこちらの記事もどうぞ:
・『縦に整列』がマイルール。簡単&取り出しやすいグラス収納
・パントリー内が素敵に!小さなスペースの壁紙張りをやってみました
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 松林奈萌子
HP:子どもが帰りたい家は子どもが伸びる家「知的好奇心を育む片づけと仕組み作り」