おはようございます。
ライフオーガナイザーの白石規子です。
今日は神奈川県鎌倉市在住のライフオーガナイザー、花垣志乃さんのスモールオフィスをご紹介します。
■DIYでつくるワーキングスペースは、子どもも使える空間
キッチンとひと続きになった空間のコーナーに、花垣さんのワーキングスペースがあります。ご主人がDIYでつくった長いデスクは、花垣さんやご主人が仕事をするだけでなく、息子さんがお絵かきをするスペースにもなっています。すっきりと見える棚には、「既製品のをそのままではなく、カスタマイズして使うことが多い」という花垣さんのアイデアが詰まっています。
■ファイルボックスをカットして使う、という発想
本棚には、“本を入れたファイルボックス”が並べられています。このボックス、実はIKEAのファイルボックスの上半分をカットしたもの。
以前はふつうに本を並べていたそうですが、背表紙の文字や色がごちゃごちゃと見えるのが気になり、この方法を思いついたのだとか。背表紙を半分隠して白の分量を増やしたことで、文字や色のうるささが一気になくなり、すっきりした空間に。リメイクしていないファイルボックスには、見せたくない書類などを入れています。おしゃれなラベルは、花垣さんの手づくりです。
■すっきり見せるポイントは“粗密”
どこに置いたか忘れないように、図書館の本はデスクの上、文房具は小さな引き出しの中というように、定位置を決めています。カゴや小物など、いろいろなものが並んでいるのにうるさく感じないのは、モノを配置するときに、“ギュッと寄せるところ”と、“あえて空間をつくるところ”の「粗密」のバランスを考える、インテリアスタイリスト時代のノウハウを生かしているから。「モノは使ってこそ生きる」という考えのもと、飾りに見えるカゴにも、小物の収納という用途がしっかりとあります。
■見せたくないものは、隠す
“色やデザインがあまり気に入らない”“目に入るとうるさく感じてしまう”ものは、フレームやクラフトなどの飾りで目につかないように。パソコンソフトのパッケージのように、「本棚に並べるのは嫌だけれど、捨てるわけにもいかない」というものは、こんな方法で隠してみてはいかがでしょう?
既存の製品に少し手を加えたり、置き方を工夫することで、大人にも子どもにも、すっきり使いやすいスモールオフィスのでき上がりです。
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ライフオーガナイザー/クローゼットオーガナイザー 花垣志乃
記事:油科真弓
撮影:川俣満博
編集:白石規子