叶いそうにない大きな夢は、キャッシュフロー表を見ながら話し合うと道筋が見える!

おはようございます。
ライフオーガナイザーの中村佳子です。

「夏休み、どこに行く?」、そんな話題があちこちで出る季節。そんなとき家族で「将来はどんなところにいってみたい?」とちょっと先の、ちょっと大きな夢も話してみませんか?

今日は兵庫県神戸市在住のライフオーガナイザーであり、ファイナンシャルプランナーでもある長谷部敦子さんがおすすめする“ファイナンシャルプランナー的夢の描き方”をお伝えします。

■予算200万円の家族旅行、どうやってかなえる?

叶いそうにない大きな夢は、キャッシュフロー表を見ながら話すと道筋が見える!

「新婚旅行で行ったケニアへ、家族4人でもう一度行きたい!」。それが長谷部さん夫婦の大きな夢です。「遠いし、お金もかかるし、子どもたちは小さいし…。そう簡単に行けそうにないので、いつか行けたらいいな、くらいでは叶いそうにない」「でも、叶えたい!」と言います。

そこで長谷部さんは、キャッシュフロー表を使って、できるだけ具体的に数字で考えるようにしているそうです。

キャッシュフロー表というのは、年間の家計の収支や預貯金残高を、長期的に、一覧で確認できるようにしたもの。長谷部さんのようにエクセルで簡単に自作もできますし、ネットで“キャッシュフロー表”と検索すると、無料でダウンロードできるものもたくさん見つかります。もちろん手書きでもOK。

叶いそうにない大きな夢は、キャッシュフロー表を見ながら話すと道筋が見える!

■ライフイベントと合わせながら具体的にイメージ

キャッシュフロー表には、年齢や子どもの入学・卒業や夫の退職など、ライフイベントと呼ばれる人生で経験する出来事、そして、夢ややりたいことも書き入れていきます。

「ケニアに行きたい!」という長谷部家の夢を、具体的にイメージすると…

・どれくらい遠い?
→ 関西空港からドバイ経由で約20時間
・どれくらいかかる?
→ 余裕をみて200万円!
・いつ行けそう?
→ 10年後(息子中2、娘小6)くらいなら長時間のフライトも耐えられるかな。これ以上先は子どもたちが忙しくなりそう。

と、このようになったそうです。

この後は、実際にキャッシュフロー表の2026年の欄に予算200万円と入れてしまいます。こうすることで、最初はただ叶いそうにないと思っていたことも、2026年までに毎年20万円貯めたら実現可能な夢だということが分かりやすくなります。
毎年20万円貯められるかどうかは、別問題ですが…。

大きな夢だと思っていたことも、こうやってゴールまでの道のりを家族と一緒に描きはじめたその時点で、もうただの夢ではなくなるのかもしれないですね。

■いつ、何をしたいか? 家族で話す時間を大事に

「将来どうなるかなんてもちろん分らないし、キャッシュフロー表どおりの人生なんてつまらない!」とも言う長谷部さん。「こうやって表作りをとおして、自分の願いに向き合うことができるし、家族が互いに、今何を望んでいて、どんなことをしてみたいと思っているのかを話す時間こそ大切にしたいと思っています」。

叶いそうにない大きな夢は、キャッシュフロー表を見ながら話すと道筋が見える!

いくら家族でも、どんなことを考えているのかは本人に聞いてみないと分からない。
忙しいとついつい後回しにしがちな夢の話こそ、キャッシュフロー表を使って具体的に数字を出して共有し、話し合う時間そのものを家族の大切な時間として確保していく。 
大切な時間は自分たちで選び取れるのですね。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー 長谷部敦子

編集:中村佳子

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