おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。
以前、洗濯物を屋外に干さないことを“前提”にした「室内干しのカタチ」について教えてくださった、大阪府在住の一級建築士・ライフオーガナイザーの和田さや子さん。
・これから新築・リフォームする人必見!洗濯ストレスがなくなる「室内干しのカタチ」
今回は「洗面化粧台のカタチ」についてお伺いしました。
記事・イラスト・写真/和田さや子
編集/さいとう きい
こんにちは。一級建築士・ライフオーガナイザーの和田さや子です。
今日はご自宅を新築、リフォームするとき、ぜひ考えていただきたい「洗面化粧台のカタチ」についてお話しいたします。
■ 既製品の洗面化粧台の場合
「洗面化粧台」と聞くと、設備メーカーの既製品を思い浮かべる方が多いと思います。
一坪の洗面脱衣室だと、幅が170cmくらい。そうすると、幅90cmの洗面化粧台を置いて、横に洗濯機を置くというレイアウトが多いですね。洗濯機の幅は60cm前後が多いですが、横にお湯取りホースをかけるスペースも必要なので、80cmほどあると安心です。
ウォールキャビネットやトールキャビネットを組み合わせて、収納力をめいっぱい取ることもできます。ただし、高いところの収納スペースがうまく使いこなせるかは、よくよく検討が必要ですね。
■ 既製品+オーダーメイド収納棚の場合
洗面化粧台のベースキャビネットだけは既製品を採用して、カガミ付収納だけ家具としてつくるカタチもあります。収納棚を部屋の大きさにぴったり合わせてつくることができるのがメリット。
壁幅いっぱいに、収納棚をもうけることで収納量を確保。引き違い扉の表にカガミを貼ると、カガミの面積が大きいので空間が広く感じることができます。さらに、家族が並んで身支度できるというメリットも!
■完全オーダーメイドの洗面化粧台の場合
「扉の開け閉めが面倒で、出しっぱなしになっちゃうんです!」
「そのまま、ポンと置ける収納にしないと片づかないんです!!」
そんな、ワンアクション収納にこだわる人にオススメな洗面化粧台はこんなカタチ。
既製品だと扉付き収納になってしまうので、オーダーメイドの家具でオープン収納の洗面カウンターをつくりましょう。
カウンター下もオープンにすれば、洗濯物を入れるカゴを収納することもできてスッキリ。見せる収納にするときは、洗濯カゴや収納ボックスの素材感を合わせたり、「毎日使うものだけココに置く」と決めて、アイテム数を絞り込んだりすると、ゴチャゴチャせず、心地よい空間に仕上がります。
毎朝、毎晩、家族全員が使う洗面所。その分、多くのものが集まってくるうえ、時間帯によっては使う人の順番待ちが発生することも。それぞれのものが管理しやすく、取り出しやすく、片づけやすい「洗面化粧台のカタチ」を採用することで、日々の暮らしにゆとりが生まれるかもしれませんよ。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
一級建築士・ライフオーガナイザー 和田さや子
ブログ: シンプルで心地良い暮らしをつくる