おはようございます。ライフオーガナイザー国分典子です。
片づけ作業をしていて「一番つらいな」と思うことは何でしょうか?
モノを全部出すこと? 仕分けをすること? 収納場所を決めること? 収納用品を選ぶこと? 「どれも大変です!」というご意見もあるでしょうが、今日は、ふだん片づけ作業におうかがいしていて、私が気づいたお客様の「あるある現象」と、その対策をご紹介したいと思います。
まず知識をして知っておいて欲しいのは、片づけ作業には順番があるということ。
1.整理:全部出す → 分ける
2.収納:収める場所、入れ物を決める → 収める
この順番で作業していて、よく目にする「あるある現象」は、多くの方が「整理」に大きなプレッシャーを抱えながら作業をされている反面、「収納」は、とても生き生きとした表情で楽しく取り組まれる姿です。
そこでふと気づいた片づけ作業の“陰と陽”の関係。陰と陽とはお互いに対立する属性を持っていることを意味しています。つまり、「整理」=陰、「収納」=陽、ではないか、ということです。
でも最初に紹介したように、「2.収納」へ行くまでには、「1.整理」は絶対に必要なプロセス。「1.整理」はモノに向き合い、自分の感情とも向き合う作業です。途中で飽きてしまったり、過去へ気持ちがプレイバックしたり……。思った以上に時間がかかってしまうことも、少なくありません。
今日は、片づけ作業をスムーズに進めるためには、「1.整理」「2.収納」を別々の動作に分け、地味で集中力が必要な「1.整理」が進みやすくなる3つのポイントを紹介します。
■ ポイント1:ブツブツでもハキハキでもOK! 声を出そう
全部出すとき、分けるときは、黙ってしているとウツウツとしがち。そこでおすすめしたいのが、ひとりごと(家族やご近所さんに怪しまれない程度が良いかと思います!)をつぶやくこと。
自分の声を自分の耳から脳に届けることによって、物量の把握、たとえば「多いな~」とか、要不要の判断「同じようなモノばっかり持っているな」などが、理解しやすく集中力が高まります。
■ ポイント2:整理しながら収納のことは考えない!
モノを出し、分けながら、「どこに入れようかな?」「これだけの量は入るかな?」「どんな入れ物に入れようかな?」と収納のことを考えると、頭の中はこんがらがります。頭の中にはハテナが飛び交い、手が止まってしまうだけ。集中力が切れる元です。
「出す」「分ける」だけに没頭し、脳を疲れなせないようにしてあげましょう。短時間で済むメリットがあります。
■ ポイント3:整理が終わったら一度リフレッシュ!
地味な「整理」作業、おつかれさまでした! 頭も手も足も、予想以上に疲労がたまっています。疲れをいったん取り除き、リフレッシュタイムを持ちましょう。お昼寝をする、ケーキを食べる、好きなDVDを見るなど自分へのご褒美時間を堪能してください。
でもご注意!
あまりにもリフレッシュタイムが長いと、出して分けたモノたちが放置され、そのままになる可能性が大! アラームなどで時間を区切っておくと安心です。
陰=整理が終われば、お楽しみの陽=収納が待っています。
みなさんがふだんから集めた収納の知識やグッズを、空間に表現する時間! これまで隠れていた大事なモノや、いつも見ていたいモノを並べたり飾ったりする、発表会のような至福のひとときです。音楽をかけたり、好きな香りに包まれて、楽しみを持って作業をしていきましょう。
片づけ作業をスムーズに進めるためには、「1.整理」「2.収納」を別々の動作に分けて捉えることがポイント。眉間にしわが寄りがちな「1.整理」を集中して終えて、鼻歌交じりで「2.収納」へと進んでみてくださいね。
Don’t worry, be happy!
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー国分典子
ブログ:ライフオーガナイザー・メンタルオーガナイザー国分典子が伝えるココロが軽くなる整理術