おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。
今月の片づけ収納ドットコムは、「人が集まるときに使う食器や道具の収納」がテーマです。今日は、年に数回は、20〜25人ほどの親戚が集まるという広島在住の加藤まり子さんに、使う食器や準備についてお話をお聞きしました。
7人家族の嫁として忙しく奮闘する毎日を経て、現在は、夫、義母、息子さんとの4人暮らしをされている加藤さん。今年のお正月も親戚一同、加藤家集合!! 20人ほど集まり、賑やかで楽しい時間を過ごされたとか。
「わが家大集合」は、以前は、「一人で何でも完璧にやらなければならない」と思いこんでいたこともあり、かなりおっくうだったとか。あるときから、「誰もそんなこと望んでない! 完璧でなくても喜んでもらえるようにしたい」と思うようになり、自分も楽しむ方法を考えるようになったそうです。そんな加藤さんが、準備から後片づけまでの工夫をご紹介します。
■【準備】オリジナルシートでモチベーションアップ
大勢での食事は、考えただけでも頭の中が混乱してきます。「誰が来るのか?」「総勢何人?」「メニューは何にする?」「あれもやらなきゃ、これもやらなきゃ」と、頭の中は忙しくなるばかり。「ダメダメ、楽しまなきゃ!」と一呼吸おいて、頭の中に抱えていることを書き出してみたら、やることが明確になってきたそう。
今では、楽しみをプラスする気持ちの余裕も出てきて(笑)、オリジナルシートを作成!! 苦手なイラストは本を見ながら書いているそうです。
可愛い絵は、それだけで楽しさをイメージできますね。自分で見てもワクワクするようなモチベーションアップオリジナルシートは、今では必需品。頭の中にあることを書き出したことで、買い物し忘れたり、準備が抜けたりすることもなくなったそう。毎回、悩んでいたメニューも、「定番メニュー」を決め、年ごとに「新メニュー」も1〜2点、加えるようになったのだとか。
ちなみに、「定番メニュー」とは、ステーキとカレー! 「日頃よりも上等なお肉が食べられる」と楽しみにしている若者もいるそうです(笑)。う〜ん、聞いているだけで美味しそうな映像が浮かんできますね。そうそう、肝心な金銭面も分担方式。これは、主婦として安心できますね。
■【当日】ここぞとばかり食器を並べ「セルフサービス方式」
総勢数十人となると、紙コップや紙皿を使っているのかと思いきや、加藤さんは納戸に収めている食器をここぞとばかりに出して使います。
実はこれらの食器は義母の「持っておきたいもの」。加藤さん自身は「使ってなんぼ!」、義母は「持っててなんぼ!」。食器に対する思いが違います。「使わないならもう捨ててもいいんじゃないか…」「でも、無理に捨てるわけにはいかないし…」と悩んでいたときもあったそう。
そこで、加藤さんは考えました。「みんなが集まるときに使ってみよう」。そう考え始めると、使うからにはラクに楽しくできる方法まで思いつきます。はい、セルフサービスです(笑)。
カウンターの上に、コップや取り皿、お箸や醤油ドレッシングも並べておきます。大皿もこんなときには大助かりです。フルーツポンチ用のお皿だって、枝豆をドサッと入れて使っちゃいます。
「義母はお皿を使っていると、嬉しそうに笑顔を見せてくれます。年に数回しか表に出ない食器でも、納戸に収めておけば普段は邪魔にならないし、義母が喜んでくれるから、使うことにしてよかった」と加藤さん。お義母様の笑顔からも、加藤さんの気持ちが届いていることがわかります。こんな食器の使い方も、あるのですね。
■【後片づけ】みんなで少しずつできる工夫
食事中に空いたお皿やコップは、水ですすいで食洗機にかけます。後片づけも短時間で終わらせるようにしておくことは、楽しく続ける秘訣。ゴミは、気がついた人がサッと捨てられるように即席ゴミ箱を作ります
紙袋の上部を内側に折るだけ。広島市では紙袋がゴミ袋として使えるので、このまま捨てることができ、ゴミ袋に入れ替える必要もありません。足元に数個置いておけば、みんな自然とゴミを集めてくれます。ここまでしておけば、あとは一人でも苦ではありません。いつもの部屋に元どおり。
人がいなくなると別空間のよう。
小さな工夫から、今ではおっくうな気持ちもなくなり、加藤さん自身の楽しみに変えることができたそう。20~25人と聞くと、それだけで後退りしそうですが、一人でやるのではなく、みんなが動きやくすることを考えた加藤さんの工夫は、人数に関係なく、おもてなしのときに使えそうですね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てればうれしいです。
加藤さんの過去記事はこちら
・キッチンマットは本当に不要?不要派になって1年、清潔を保つ仕組みを手に入れました
ライフオーガナイザー加藤まり子
ブログ:同居嫁の暮らしやすい家づくり*広島
編集:秋山陽子