将来の「子ども部屋」は、いま何に使いますか? 「ずっと同じ」じゃない部屋の使い方

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

昨日に引き続き、千葉県松戸市在住のマスターライフオーガナイザー、松林奈萌子さんのご自宅を紹介します。

これまでの記事:
・ママの負担が減る!キッチン・オーガナイズの3つの工夫
・叱る、怒る、イライラする… かわりに環境を整えれば、子どもの行動が変わる!

松林さんは、6年前に購入した4SLDKのマンションに、ご主人と5歳の息子さん、0歳の娘さんとの4人暮らし。今回は4SLDKの「S」、サービスルームを取り上げます。

■ オフィスにも、勉強スペースにもなる小さな部屋

リビング・ダイニング横のドア(下の写真、右手のブラウンのドア)を開けると現れる3畳ほどの細長いスペースが、松林邸のサービスルームです。

将来の「子ども部屋」は、いま何に使いますか?  「ずっと同じ」じゃない部屋の使い方

現在はここを松林さんのオフィスとして活用しています。デスク上の壁面だけでなく、足元にもオープンシェルフを取りつけることで、大容量の収納スペースを確保しました。「来春からは、小学1年生になる息子とデスクを共有するつもりなんです」という松林さん。

将来の「子ども部屋」は、いま何に使いますか?  「ずっと同じ」じゃない部屋の使い方

「どこになにが入っているか」がひと目でわかるオープンシェルフなら、小さな子どもでもラクに教科書を管理できます。足元のシェルフは、松林さんの仕事用バッグだけでなくランドセルも余裕で収納できる大きさ。2人並んで座れる広々としたデスクで、親子一緒に本を読んだり、勉強したり…そんな姿が目に浮かびますね。

実はこのスペースは、リビング・ダイニング(手前側)だけでなく、玄関へ抜ける廊下(奥側のドア)にも繋がっています。子どもが学校から帰ったら、玄関側のドアからサービスルームに直行してランドセルを置き、そのままリビング・ダイニングへといった、スムーズな動線が確保できそうです。

■ オフィスに「引き出し」がなくても片づく理由

オープンシェルフは「どこになにが入っているかわかりやすい」「ものの出し入れがカンタン」といったメリットがある反面、「ごちゃついて見えがち」というデメリットも。

松林さんは、「こまごましたものを出しっぱなしにすると雑然として見えるから、隠す収納が一般的。わが家では、そういったものを引き出しに隠すかわりに、ファイルボックスや『mon・o・tone』のブック型ケースに収めることで、見た目をシンプルに整えています」。

将来の「子ども部屋」は、いま何に使いますか?  「ずっと同じ」じゃない部屋の使い方

現在進行している仕事の書類は、デスクに並べたファイルボックスに。終わった仕事に関する書類のほか、レターセットや子どものシール、事務用品といった細々したものはブック型ケースに入れて本棚に収納しています。引き出しがなくても、工夫次第でオフィスをすっきりとした空間に保つことができるんですね。

■ 「将来の子ども部屋」をムダにしない使い方

みなさんの家には、「いずれ子ども部屋にしよう」と空けている部屋はありませんか?

4つある個室を、家族の寝室、夫の書斎、子ども部屋(和室)として使っている松林邸にも、「将来の子ども部屋」のまま使っていない個室がありました。松林さんは、その部屋を改装し、ご自身のセミナールームとして活用しています。

将来の「子ども部屋」は、いま何に使いますか?  「ずっと同じ」じゃない部屋の使い方

「レンタルスペースを借りることも検討したんですが、レンタル料だけでなく移動に時間がかかるのも、もったいないと感じました」と松林さん。

「とくに今は、息子が幼稚園にいっている間に下の娘を預けて働いているので、1分でもムダにしたくない。そう考えたとき、使っていない部屋があるんだから使えばいいと思いついたんです。お客様に自宅まで来てもらえれば、移動時間を節約できるうえ、ライフオーガナイザー宅の雰囲気も感じてもらえるから一石二鳥です」。

家族の成長とともに、ライフスタイルも日々変化してゆきます。それに応じて家を使いこなすことが、スペースの有効活用だけでなく、時間の有効活用にも繋がるんですね。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー 松林奈萌子さん
ブログ:キラキラと輝く片付け法

記事:油科真弓
撮影:川俣満博
編集:さいとうきい

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