散らかりがちな玄関、シュークローゼットの設置場所に原因がある?

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

キッチン、パントリー、子ども部屋とご紹介してきた、神奈川県川崎市在住のマスターライフオーガナイザー吉川圭子さんのお宅。今回は玄関収納について伺いました。

過去記事はこちら。

 

散らかりがちな玄関、シュークローゼットの設置場所に原因がある?

吉川邸のシュークローゼットは一般的なウォークインスタイルではなく、奥行きの浅い壁面収納になっています。「ラクにすっきり片づく! 3つのクセから考えたパントリーの設置場所」でもお話されていた、「ものを管理する際、全体を見渡せるようにしておきたいタイプ」という吉川さんならではの設計ですね。

そしてもうひとつ、一般的なシュークローゼットと違う点が、その設置場所。シュークローゼットは玄関のたたきに設置するのが“当たり前”。ところが、吉川さんのお宅の玄関は、上がり框の上にシュークローゼットがあります。

玄関を常にすっきり保つため、靴を出しっぱなしにしたくないと考えていた吉川さん。もしもシュークローゼットがたたきにあったら、サンダルなどを出しっぱなしにしておかない限り、外出時は廊下からたたきに素足で下りて靴を取り出し、帰宅時はたたきで靴を脱いで素足になって靴を戻す…ということに。

けれども、上がり框の上にクロークがあれば、靴を出し入れするたびにたたきに下りなくてもよくなります。サンダルなどの出しっぱなしも不要なので、玄関はいつもすっきり!

散らかりがちな玄関、シュークローゼットの設置場所に原因がある?

写真のオープン棚の左右に扉つき収納があり、3面収納になっている吉川邸のシュークローゼット。真ん中に収納しているのは、頻繁に履くご夫婦の靴と子どもたちの靴。子どもたちの靴は成長に合わせて買い換えなければならないので、常に1人3足と決めているそうです。

また、靴はすべて1足ずつ、プラスチックのトレーにのせて収納しています。こうしておくと履くときに取り出しやすく、脱いだ後も戻す場所が一目瞭然なので、乱雑になりません。

出し入れのしやすさを優先して、ここにはあえて扉をつけず、ロールスクリーンを採用。ふだんは開けっぱなしなので出し入れがスムーズ。来客があるときはスクリーンを下げれば、簡単に目隠しできます。前面をフラットにするため、ロールスクリーンを棚の外側ではなく内側に付けるという裏ワザも隠されています。

散らかりがちな玄関、シュークローゼットの設置場所に原因がある?

履く頻度の低いご夫婦の靴はプラスチックケースに入れて、左側の引き戸のなかに収納。新しい靴を買ったら古い靴は手放し、今以上に増やさないようにしています。

そのほか、災害時に持ち出す防災グッズや、宅配便で届くウォーターサーバー用の水、玄関で作業することの多い工具類やテープ、紐などもここに収納してあります。

散らかりがちな玄関、シュークローゼットの設置場所に原因がある?

右の引き戸のなかには、アウトドアグッズをまとめて収納。バドミントン、フリスビー、敷物など、ピクニックに出かけるときに使う道具は、一式をセットにしてクローゼットの中へ。いざ外出というときに、このまま車に乗せてお出かけできるので便利です。

当たり前だと思っていたことが、実は手間につながっていることって少なくありません。その反面、当たり前じゃないことを採用してみたら、意外と暮らしがラクになったということも。そうは言っても、なかなか当たり前じゃないことを思いつけない…。そんな場合は、どうすればいいのでしょうか?

 

「自宅を設計する前に、わが家より早く家を建てたライフオーガナイザー仲間のおうちにお邪魔して、たくさんのアドバイスをもらいました。この家は、そんな友人たちのアイデアをあちこちで採用しているんですよ。シュークローゼットの設置場所も、そんなアイデアのひとつです」という吉川さん。

いろんな人のアイデアを参考にして(もちろん「片づけ収納ドットコム」も参考にして!)自分に合う方法を取り入れてみるのも、快適な暮らしをかなえるための“ひとつの手”なんですね。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

記事:油科真弓
写真:川俣満博
編集:さいとう きい

ライフオーガナイザー 吉川圭子
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