おはようございます。
ライフオーガナイザーの秋山陽子です。
子どもが自分でできるを増やす視点で収納方法を日々模索している、広島在住ライフオーガイザーの下田智子さん。小学校4年生と2年生の2人の女の子のお子さんがいらっしゃいます。今日は、女の子がいる家ではよくある「ヘアゴム問題」。見直しを繰り返し、今では「納得収納」とまでなった下田さん宅の「へアゴム収納」についてご紹介します。
目次
■子どもが戻せる場所は、「はずす場所」だった!
以前の下田家のヘアゴム収納は、制服やハンカチなどのお支度セットがある部屋に収納場所を作っていました。でも、そこの場所では、ヘアゴムはなかなか元に戻せなかったそう。よ〜く子どもの様子を見てみると、入浴前に洗面所ではずし、そのまま置きっぱなしに……。「そうか、はずす場所に収納場所を作れば、戻してくれるようになるかも」、そんな思いから、収納場所を洗面所に移動することにしました。
■「仕切りの中に入れる」この動作は難しいことがわかる!
さっそく洗面所に仕切りつきの収納場所を作りました。「よし、これで戻してくれるはず」と思ったのもつかの間。あららっ!! 元の位置に戻すことができません。
そう、仕切りがうまく使えなかったのです。
さらに子どもの様子を見ていると、「これじゃないし…」と髪にあてながら選んでいるうちに、取り出したゴムは仕切りの中ではなく上に置いたまま。そうなると、2つセットのゴムも、どこにあるのか見つかりません。どうやら、1つずつゴムを丸めて仕切りの中に収める動作は子どもにとっては難しかったみたいです。そこで、下田さん、考えます。枠に入れるのが難しいなら、引っかけるだけならどうだろう。
■1フック1アイテム! 使用頻度で分けてみる!
「1アクションで取り出せて、引っかけられるところ」。そんな視点で、洗面所内の収納場所を探すと、ありました!! 扉の内側です。ここだと、洗面台の後ろにあるので、振り向けば手がとどくところ。高さ70cmの扉も、子どもにとってはちょうど見えやすい場所です。
ここに「1フック1アイテム」と決めて、ひっかけ収納を作りました。
実は、下田さんのお宅の洗面所の収納家具は、旧宅で使われていた食器棚を使っているのだとか。食器棚というと、ついつい食器を入れることしか考えつかないですが、下田さんは使用場所にとらわれることなく使っていました。食器棚のリユースだからこそ、躊躇なく取り入れることができたのが、押しピンタイプのフックです。リユースの家具だから穴が開いても平気(笑)。シールつきフックでも良かったのですが、取り扱うのは子ども。押しピンだと取れる心配がありません。
取りつけの際に気をつけたことは、3つ。
1.1つのフックに1アイテム
空いているフックにかけるだけだと、元に戻しやすい
2.スペースに余裕を持ってフックをつける
隣のフックのゴムに手が当たり、下に落ちることを防ぎます
3.よく使うものは上段に置く
いちばん使いやすい上段にはよく使うものを。下段にはたまに使うもの。
使用頻度で分けたことで毎日の動作をラクに!
フックを使うことだけでなく、使う人・使うときの状態を考えて、使いやすい場所や方法を取り入れることで納得できる収納となりました。
■子どものヘアゴムに習って、アクセサリー収納も!!
子どものヘアゴム収納を考えているうちに、ネックレスのような長いアクセサリーの置き場所にも使えることを発見された下田さん。そう、扉の片側をネックレス収納として使われています。
ヘアゴムと同様、仕切りつきタイプの収納ケースに入れていたときは、もつれてしまうことがありましたが、ここもヘアゴムと同じルール。1フック1アイテムとしたことで、絡まることなく出し入れしやすい収納になったのだそう。ここも納得収納です。
わが家にも女子がいますので、ヘアゴム問題は「わかるわかる」とうなずくことばかり(笑)。下田さんのように子どもの行動をじっと見ながら、その人にあった場所・方法を探していくと、納得の収納場所は見つかるものですね。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー下田智子
ブログ:暮らしのmono-sashi
編集:秋山陽子