現在の住まいは、将来の住まいを快適にするヒントの宝庫!「イラッとノート」をつくってみよう

おはようございます。
ライフオーガナイザーのさいとう きいです。

「片づけ収納ドットコム」の第一回目の取材先は、東京都八王子市在住、男子4人の母でもあるマスターライフオーガナイザー、川崎朱実さんのご自宅でした。

その収納の工夫は、片づけのプロでも「あっ!」と驚くものばかり。ご紹介した記事は、今でも多くの方に読まれています。

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現在の住まいは、将来の住まいを快適にするヒントの宝庫!「イラッとノート」をつくってみよう

今回、編集チームが川崎邸を再訪問。川崎邸の「まだまだある!」片づけ収納の工夫を連載でお届けします。

■もともと苦手だった片づけを克服した“きっかけ”は?

今でこそ、すっきりと片づいた家に暮らす川崎さんですが、「以前は片づけが苦手で、家が散らかっていた」といいます。それが一転、片づけられるようになった“きっかけ”は2つ。1つが「ライフオーガナイズ」との出会い。もう1つは、5年前に建てたご自宅なのだとか。

現在の住まいは、将来の住まいを快適にするヒントの宝庫!「イラッとノート」をつくってみよう

「この家に引っ越す前の16年間は、マンション住まいだったんです。家族の生活動線や行動のクセに合わない間取りだったため、毎日片づかなくて大変でした。でも、ライフオーガナイズについて学び、自分にとってラクで納得できる片づけ方を取り入れたことで、少しずつ暮らしが変わっていきました」という川崎さん。

5年前に建てた現在の住まいは、ご家族の個性を徹底的に吟味して設計したもの。ライフオーガナイズの知識も活かして、ストレスのない家事動線、努力しなくても片づけられる収納を取り入れました。おかげで、男子4人の子どもがいても、ラクに整った状態を維持できるようになったそうです。

■現在の住まいは、将来の住まいを快適にするヒントが満載

片づけやすい家を設計するのに役立ったのは、「以前の住まいに対する不満」でした。

「以前は住まいに対して、たくさんの不満を抱えていました。次に引っ越す家では同じ思いをしたくないと思ったので、当時住んでいたマンションのイヤなこと、イラッとすることを1冊のノートに書き留めることにしたんです」。

現在の住まいは、将来の住まいを快適にするヒントの宝庫!「イラッとノート」をつくってみよう

家を建てるまでの7年間、こまめに不満点を書き出すことで思考が整理され、「どうなればいいのか」「なにがあればいいのか」といった解決方法まで考えるようになった川崎さん。新居を設計する際、ノートを持参して施工会社と打ち合わせをしたといいます。「以前の住まいでイラッとしたことが、快適な住まいづくりに役立ちました」。

■希望をすべて叶える家をつくりたい!予算との兼ね合いは?

家を建てると決めたとき、川崎さんは「今の希望をすべて叶える家をつくろう!」とご主人と話し合いました。といっても、予算には限りがあるので、すべてを理想どおりに進めることはできません。

現在の住まいは、将来の住まいを快適にするヒントの宝庫!「イラッとノート」をつくってみよう

「予算と理想の狭間で迷ったときは、ノートにまとめたイヤなこと、不満に思うことを見返しました」という川崎さん。妥協すると後悔しそうな個所は優先順位を上げ、多少予算が上がっても実現させる。後悔しないと思えるところは、潔く割り切る。そうやって、限りなく理想に近い住まいが完成しました。

現在の住まいに対する「イラッ!」をまとめた「イラッとノート」を、将来の住まいづくり、住まい選びに役立てるためのポイントは、

1.不満点は場所別にまとめる
2.あとで読み返せるように書く
3.優先順位をつけておく

の3つだとか。引越しの予定がある人は、今すぐノートづくりに取りかかってみてはいかがでしょうか。

あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?

心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。

ライフオーガナイザー 川崎朱実

取材・記事/さいとうきい
写真/さいとうきい(1枚目)、会田麻実子(2〜4枚目)

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