おはようございます。
ライフオーガナイザーの十熊美幸です。
片づけ収納ドットコムの今月のテーマは、「人が集まるときに使う食器や道具の収納」。
食器好きが高じて、高級食器専門店でバイトをしたこともある私。嫁入り道具は、もちろん食器(笑)。大学時代から集めた食器はざっと数えて300点くらい。「結婚したら好きな食器に囲まれて、家族や友人と優雅にお茶を楽しむ」という夢は姑との同居生活のために叶わず、嫁入り道具の段ボール生活12年。晴れて新築住宅で、ようやく夢の食器収納を実現させました。
今日は、わが家の食器収納と、好きで集めている「カップ&ソーサー」82点の収納の一部を見直したことで、さらに快適になった収納事例をご紹介します。
目次
■「夢の食器収納」の実現は、シミュレーションにあり!
12年間、「こんなキッチンにしたいな」「〇〇はどこにどんな風にしまおうか…」「〇〇があったらきっと便利だろうな〜」と、ひたすらシミュレーション(=妄想)を重ねていました(笑)。
モノの大きさや量は把握済み。「引出しの中の食器は無事だった」という、2度の地震の被災経験から、食器や道具類はすべて、腰から下の引出し収納にしています。引出し収納は、出し入れしやすく、誰が見てもどこに何があるか一目で分かるので、夫婦ともに台所に立つ私たちには合っています。
理想と現実(広さや予算)にギャップはあったものの、この狭小キッチンに300点の食器類+道具類がすべて収まるように収納計画・デザインしています。
■使う目的やシーンに合わせて美しく収納
わが家に、「来客用」「普段使い」という使い分けはありません。その日の気分で使う食器を選ぶといった感じですが、使う目的やシーン別に分けて収納しています。
「大好きな珈琲や抹茶を楽しむための日替わりカップ」を入れる小さな引出し、「来客時に気兼ねなく使える食器フルセット」を入れる大きな引出し、「集め続けた好きな食器」はここ、「食事にあわせたカトラリー類は和、洋シリーズ別に」というように。
「好きなものがきれいに、ちょうど良い加減で収まっている」という満足感は、毎日もらう、小さなご褒美のようなものです。
■生活スタイルが変われば、収納方法も変える!という発想
収納方法は、生活の変化に合わせて柔軟に変えていくことが大切。と、頭では分かっていても、一度できた収納方法を変えるのはとても面倒なことだし、勇気もいります。
「来客時に気兼ねなく使える食器フルセット」を入れる大きな引出しは床から40cmの高さ。中には3種類の食器セットが入っています。
自宅で講座を開催するようになって、この3種類の食器のカップ&ソーサーを頻繁に使うように。2~3カ月に1回開けるかどうかの大きな引出しは、月に20回以上開閉するようになりました。
そのたびに腰をかがめてしゃがむという不便さを感じていても、使用頻度が高くなった「カップ&ソーサー」を分けて収納する、という発想には至らず…。不便さを口に出す私に、夫から「場所は変えられないの?」という一言。そのとき、「収納方法を変えない頑固なわたし」にようやく気づくことができました。
■見た目の美しさと使いやすさはイコールじゃない!
こだわりが強すぎて見えるものも見えなくなってしまい、ことを複雑にする場面が多いわたし(笑)。このカップ&ソーサーの収納がいい例です。
カトラリー収納ありきで寸法を決めた引出しを、思い切ってカップ&ソーサーに引き渡しました!
左から、「日替わりを楽しむ」「来客時」「色を楽しむ」「抹茶やお茶を楽しむ」。小さな引出しにシーンごとのカップを収納。こだわりを捨て、分けること、場所を変えたことで、出し入れしやすく、片づけもラクに楽しく変化!
■片づけやすさ、体にも優しい「ラク収納」へ
収納は、生活の変化に合わせて見直していくことが大切。わが家も体の状態に合わせて日々更新中です。
「好きなものは使ってこそ価値がある」と言いますから、次は、「使う楽しみ」の時間をもっと増やすことが課題です(笑)
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー 十熊美幸
ブログ:居心地のいい「暮らし家」デザイン~ekuracieいい暮らしへ~