おはようございます。
ライフオーガナイザーの都築クレアです
マンション暮らしの私たち夫婦が迎えた娘の初節句。実家に保管されている私の雛人形は7段。管理が大変なのを目の当たりにしてきたので、男雛と女雛だけ、シンプルで小さなものがいいと考えていましたが、最後に選んだのは、実家の雛人形の男雛と女雛だけお越しいただくというスタイル。迷って決めるまでの流れと、今の飾り方をご紹介します。
■ 何に迷った? 雛人形えらび
小さくシンプルな雛人形を求めて下見をスタートさせた私。「あれ?」そこで初めて気づいたのは、実家の雛人形の「お顔の美しさ」でした。
でも、実家の雛人形は7段。今のマンションの和室に飾れば、出入りできないくらいスペースを占領するでしょう。それだけのものをしまっておく場所もありません。そもそもめんどうくさがりの私には毎年7段の雛人形を飾ってしまうなんて、到底考えられないことでした(笑)。
そんなとき、「7段のうち男雛と女雛だけを飾ってもいいらしい」という話を聞きました。その一方で、調べて見ると雛人形はお守りとしての役割があり、一人の女の子に一つずつ。「引き継げるものではない」という考え方も知りました。
さてどうしましょう?
■決め手は自分と家族の気持ち
調べてみると諸説あり、両家に相談したところ、「私たち夫婦がいいと思う形で」と言ってもらえたので、実家から男雛と女雛だけお越しいただくという今の形になりました。
さまざまな考え方があると思いますが、飾るたびに美しい雛人形を贈ってくれた祖父母を思い出し、「この子のことも見守ってください」と願いを込めながら飾る大切な時間になっています。
迷って調べなかったら、きっと飾る意味もありがたみにも気づかないままだったと思います。自分なりに答えを出したことで、あたたかい気持ちを持って飾れている今に、とても満足しています。
■飾り方・かかる時間・必要なスペース
男雛と女雛をペアで飾ることを親王飾りと呼び、一般的には対になった人形を中心に屏風、ぼんぼり、三宝菱台、桜橘を飾るようです。わが家の場合使うのは、男雛、女雛、屏風、ぼんぼり、親王台、小道具(親王の持ち物)だけ。もともと入っていた箱のままもらい、普段は和室の天袋にしまってあります。箱は琉球畳一畳分に十分収まる大きさ。
今回すべてにかかる時間を計ってみたところ、飾り終えて箱を戻すまで10分もかかっていませんでした。
それではわが家の雛人形をご紹介します。飾る場所は和室ではなく、なんとダイニングテーブルに面したカウンター! そのうちの幅100cm×奥行40cmを使ってこんな風に飾っています。
この場所は、子どもがまだ赤ちゃんの頃「触って壊さないように」と苦肉の策で飾ったのがはじまりでしたが、今では子どもからここに飾るようお願いされます。というのも、ここなら食事のたびに近くでお顔が見られるから。ときどき近づいては「きれいね」と満足気です。
私が小さい頃は、高いところにある男雛や女雛はよく見えず、気にもしませんでしたが、彼女の様子を見ているとこんな風に身近に触れる機会があるのもいいものだな、と思います。
あなたは生み出された時間で何をしますか?
何をしたいですか?
心地いい暮らしづくりに役立てれば嬉しいです。
ライフオーガナイザー都築クレア
ブログ:楽にシンプルで美しい家づくり